
なきじん海辺の自然学校
目の前が海という最高のロケーションに建つ体験型宿泊施設。スノーケリングはもちろんのこと、
シーカヤックやビーチコーミング、ナイトツアーなどの様々な自然体験ツアーが用意されている。
「なきじん海辺の自然学校」は、『学校』と付いてはいるが、スクールではなく自然体験型宿泊施設だ。目の前が自然のままの海という立地を活かし、ただ『楽しい』で終わるのではなく、自然の中で何かを感じ、学んで帰って欲しいという想いから「自然学校」という名前がついたのだそうだ。
いろいろな自然体験教室に参加するも良し、もちろん何もしないで自然の中でゆったりと自分の時間を大切にするのも自由。アクティブにものんびりにも、思うようにステイできる。
さて、そんな「なきじん海辺の自然学校」までの道は、なかなかワイルド。さとうきび畑に囲まれたクルマ一台分くらいの道を進むと、やがて舗装路も砂利道となり、“ホントにこんな道の先に建物があるのかな?”と不安になった頃、目的の自然学校が視界に入ってくる。
宿の前は一面見渡せる海、後ろは緑が生い茂った小高い丘、まわりには一切民家などもなく、波の音や鳥の声など、自然の音以外は聞こえてこない。客室はすべてオーシャンビュー。朝の目覚めは波の音から始まるという、何とも贅沢な空間だ。
いろいろ体験できる自然体験の中で、今回選んだのは「シーカヤックマングローブ&ビーチコーミングツアー」。シーカヤックというと、しり込みする人も多いかもしれないが、ここでは安定性の高いシットオントップ(オープンデッキ)のカヤックを使用しているので、まったくの初心者、子供でも年配の方でも参加可能。
海辺の自然学校のすぐ横には、東シナ海へと流れ出る大井川の河口がある。そこにはマングローブの林があり、まずはそこの探索。ナビゲートしてくれるのは、海辺の自然学校のコースディレクターである岩井也浩(なるひろ)さん、通称ナルさんだ。
実際にカヤックに乗る前に、陸上で漕ぐためのパドルの練習。前進、右折、左折、バック、停止と、これだけ覚えておけば、ひと通りの動きは可能。もちろん初心者なので思うようにはいかないが…
そしていよいよカヤックを漕ぎ出す。人力で動くシーカヤックはとても静か。スピードは出せないけど、ゆっくりしている分、まわりの風景を楽しむ余裕があり、風の通りすぎる音や鳥の鳴く声、波の音などの自然の音がダイレクトに伝わってくる。視線も水面に近いので、見える景色もとても新鮮だ。
ところで、マングローブとひとくくりにしてしまいがちだが、実はマングローブという樹は存在しない。マングローブとは、熱帯や亜熱帯地方の汽水域(海水と真水が混ざり合う水域)に生える樹木の総称なのだそうだ。ちなみにこの辺に生えているのは、メヒルギという種類とのこと。
大井川を少し遡ると、前方のマングローブの間に水路が。カヤック一艇分あるかないかの幅しかない水路へナビゲーターのナルさんが入っていく。自分たちも必死にカヤックをコントロールしてついていく。程なくカヤックを停め、歩いて水路を探索することに。