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召しませ新そば。

「民宿いづる」の手打ちそば五合(二人前)1680円(税込)。宿泊は一泊二食付で6850円〜。金曜定休。
TEL 0282-31-1418。出流地区では11月16日〜25日まで、新そばまつりが開催され、
新そばの代金の半額を金券にして返金する「謝恩新そば半額」を実施する。
11月23日(祝)には出流ふれあいの森特設会場で新そば試食会やそば打ち体験などの催しも企画されている。

出流山満願寺

出流山満願寺は、765年、勝道上人によって開創された。その後、820年に弘法大師が参詣し、作ったのが現在の本尊である千住観世音菩薩。写真は本堂から歩いて15分ほどの山中に設けられた「奥之院」。

本堂には、いくつもの龍の彫刻が刻まれている。

本堂には、いくつもの龍の彫刻が刻まれている。龍の上に居るのは鳳凰。わずかに残る朱塗りが、往時の繁栄ぶりを物語っている。

栃木市出流町。ここに開創1200年という出流山満願寺がある。
懐かしい山里風景

 クルマがやっとすれ違えるほどの幅の道は、やがて二手に分かれる。左の曲がりくねった坂道を登って行くと満願寺に至って行き止まりとなり、右手の川沿いの道を行けばじきにこの小さな里を離れ、田畑の中を山へ分け入っていく。分岐点にはみやげ物や日用品を扱う小さな店があって、人の気配もあまりなくのんびりした様子で風景の中に溶け込んでいる。その前が路線バスの終点で、時おりマイクロバスを少し大きくした程のサイズのバスが来ては、この場所で転回し、一人、二人居るか居ないかの客を乗せていく。

 そんな静かな里の風景の中に居ると、まだクルマも人も今よりもわずかに小さくて、この幅の道でも十分に広いと感じられた頃に、ふと訪ねて来たことのあるような、そんな不思議な懐かしさが涌いてくる。

 しかしこの静かな里が、休日ともなれば他府県ナンバーのクルマで俄然賑やかになる。大型観光バスまでやってきて、細い道から零(こぼ)れ落ちそうになりながら難儀して登っていく。由緒ある満願寺への参拝者もいるのだろうが、多くはこの地で供されるそばを求めてやって来るのだ。

 かく言う自分もここを訪れるのは今年になってすでに三度目、いや四度目になろうか。冒頭で紹介した分岐点を中心とした小さな集落には点々とそば屋があって、毎回訪ねてきては、前回とは違うのれんを潜るのがちょっとした楽しみになっているからだ。

 実はここから山一つ越えた葛生町にスバルの車両開発の拠点である「スバル研究実験センター」がある。ここには取材や撮影で年に何度も訪れるのだが、その際に少し足を伸ばしてこの場所を訪れるのだ。ここを紹介してくれたのもスバルの関係者であり、富士重工業の社員の中にも密かにこの出流詣でを続けている人は多い。

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