
「いま、各国のアセスメントで高い評価をいただいているのは、SUBARUが考える“リアルワールドでの全方位安全”という開発プロセスにおける、現段階でのひとつの結果だと受け止めています。日進月歩の衝突安全の技術は、すでに新しい次元に入っています。これからは従来のように衝突安全だけを独立させて考えるのではなく、EyeSightのようなプリクラッシュセイフティの技術や、事故を回避するアクティブセイフティテクノロジーと密接に結びついた技術開発が行なわれるようになるでしょう。先人達が残してくれたSUBARUのクルマづくりへの真摯な思いを受け継いで、これからも皆様に安心して乗っていただけるようなクルマを造っていくことが、私たちの最大の目標です」
淡々と語る奥野の表情からは、高い評価を得たことに対する喜びや安堵といった様子は少しも感じられない。彼には蓄積した知識と情報、さらに新たな技術を用いて開発するべき、次のステージの衝突安全ボディが見えているからだ。
現在太田市の本工場の中には、奥野をはじめとするSUBARU衝突安全開発チームをサポートする新たなハードウェアとして、よりリアルワールドに近い衝突状態を再現し、緻密な計測を行なうことができる最新鋭の大型衝突試験棟が建設されている。
常に最善を目指して歩み続けるSUBARUの衝突安全に対する取り組みは、決して止まることがない。
4月21日、東京・秋葉原で国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が行なった自動車アセスメントの結果が発表された。後期にテストを受けた車両の結果もプラスして、今年度試験を受けた12台の車両の中で、レガシィは最も高い評価を受けたクルマとして『平成21年度自動車アセスメントグランプリ』を受賞した。