SUBARU×SAJ スペシャルインタビュー Vol.1 荻原 次晴 スポーツキャスター/ノルディックスキー元日本代表

「ヨーロッパの雪山から雪山へ。スバルで何度アルプスを越えたかな。」

90年代を代表するノルディックスキーヤー・荻原次晴さん。
欧州を主戦場としたその競技人生は、つねにスバル車とともにありました。
それは、栄光を影で支えた「移動」という名のもうひとつの戦い。

profile

荻原次晴

1969年生まれ。スキーノルディック複合日本代表選手として兄・健司氏とともに活躍。1995年ノルディックスキー世界選手権団体戦金メダリスト。現在はスポーツキャスターとして人気を博す一方、ウインタースポーツの普及活動にも精力的。三児の父。

つねに数百kmを走破して次の会場へ。
選手はみな、過酷な移動をスバルとともに。

ノルディック複合、試合中の荻原次晴選手。

僕たちプロのスキー選手は、昔も今も冬になるとワールドカップで欧州を転戦するわけですが、実は現地の移動はほとんどクルマ頼りとなります。テレビに映らないこの移動こそが意外と過酷な戦いなんですね(笑)。いつも数百km、長いときは1000km近く走るのかな、もちろんそんなときは朝から晩まで車内でしたね。僕が現役だった90年代半ば、あの頃の遠征車は…そう二代目のレガシィです。早ければ中二日で次の大会があるんだけど、おいおい今日中にいくつ国境を超えるんだ?…そんなケースがよくありました。だから大会が終わっても盛大に打ち上げなんてしないわけです。夜は適当に、ホテルの近くの中華料理屋で軽く乾杯、そのあとは大急ぎで荷物をまとめて、たいていは早朝出発でしたね。とくにノルディック複合は荷物が多くて…。クロスカントリー用とジャンプ用とそれぞれあるんで、もう兄の健司といつも慌ててパッキング。

過酷な移動の思い出を運転する身振りを交え話してくれた萩原次晴さん。

メンバーみんなの巨大な荷物をレガシィに押し込んだら、長いジャンプの板を屋根にのせて、それから車内に音楽をかけて朝日とともにいざ次の会場へ…そんなドタバタを繰り返していました。実はね、選手用のバスもあるんです。そちらに乗って移動してもいいんですが乗り心地が悪いうえ、なぜか車内温度が上がったり下がったりする(笑)。選手にとって移動は休息時間に入りません。大事なのは、休めなくともいかに心身を疲れさせないかにあります。その点、レガシィはよかったです。結構広くて寛げましたし、乗っていて安心感がありました。なるべくバスは回避してスバルで移動したかったんです、あの頃は。

急峻なアルプスの山道を、
レガシィでぐいぐいと乗りこえてゆく。

試合当日だけでなく、「移動が戦い」と語る萩原次晴さん

「移動が戦い」というのは、距離もさることながら欧州の道の険しさにも一因があるんです。当時よく思いましたが、遠征車がスバルでホントよかった(笑)。フランスといってもパリでやるわけではないし、ドイツといってもフランクフルトでやるわけではありません。当り前だけど会場はどこも山岳地帯ですよね。きのう大会のあった雪山を下り、また明日の大会へと雪山を登ってゆくわけですよ。ドイツからイタリアへ、何度アルプスを超えたでしょうね。スイスに僕の好きなサンモリッツという街があって、そこでもワールドカップを開催することがあるのですが、標高は実に1800m。日本なら山小屋しかありません(笑)。その街をめざして、急峻な岩肌を削ったアルプスの道を、よくレガシィで登りましたね。

スバルの車と一緒に苦労を乗りこえたと語る萩原次晴さん。

整備された日本の観光道路とはまったく違っていて、ともすると足下は雪だし、180度一気に曲がるようなきついヘアピンがいつまでも続きます。ヨーロッパのチームはたいていドイツ車に乗っていました。そんな中、日本チームのレガシィは、それはそれで日本代表というか(笑)。複合用の重たい荷物を背負ってぐいぐいと雪道を登ってゆくあの力強さを思い返すと、たぶん四駆性能なら抜きん出ていたんじゃないかなと思います。…まぁ、そんな風にとにかく道のりは過酷なものがありました。でもその分、窓に映る景色はときにとても感動的で。フィンランドでは道を横断する数百頭のトナカイの群れと遭遇しましたし、スウェーデンだったかな、空が妙に明るいと思ったらオーロラが広がっていた。スバルの遠征車とは一緒に苦労を乗りこえましたが、実はそういう心打たれる思い出もまた、僕らにするとあのクルマとともにあるんです。

スバルとは20年以上のつきあい。
走りもデザインもたまらなく好き。

性能とデザイン両面で評価するスバルの車、レヴォーグと並ぶ荻原次晴さん。

ふと振り返れば、競技を通じて僕とスバルの関係はもう20年以上にもなるんですよね。最初はそう、レオーネでした。大学を卒業して実業団に入ったときのチームカーだったんですが、アレこそまさに実用車。スキーを積んでなかったら普段はハシゴを積んでそうな(笑)、でもそれだけに雪道にもひるまない実にタフな四駆車でしたね。クルマの運転自体はとても好きなので、これまでいろんなメーカーのクルマを乗り継いできましたが、いま乗ってるレヴォーグは、中でももう最高です。前のクルマより排気量は下がったんですが、まったくそれを感じさせません。パワフルで扱いやすくて、ふだんの街乗りはもちろんだけど、レジャーのときの長距離移動もとても楽です。

20年以上の付き合いのあるスバル車と並ぶ荻原次晴さん。

それにデザインもいいですよね。最初WEBで見て、テンションがあがりました。納車からもう半年近く経つんですが、今も駐車場から出すたびにコイツかっこいいなと思うんですよ(笑)。スキーヤーの間では、「スバル=雪道に強い」という確固たる信頼があって、僕もまだまだ山や海で遊ぶので、だからスバル車に決めたところはあるんですが、そうは言ってもやっぱりルックスも大事ですよね。性能とデザインの両面でレヴォーグは言うところがありません。今、子供が三人います。家族そろっていつもレヴォーグで帰省しています。上の5歳と3歳の娘は実家近くのゲレンデで、実はもうスキーを始めているんですよ。まだまだボーゲンなんですが。いつかこの先ジャンプの荻原なんて選手が現れたら、僕の娘か、健司の娘か(笑)。スバル車で雪と出会って、スバル車で欧州を転戦する…。もしかしたらスバルさんとは親子二代のつきあいになるかもしれませんね、いや分かりませんけれど(笑)。