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シャシー&ボディ

S208 STI製フレキシブルドロースティフナーフロント&STI製サポートフロント

STI製フレキシブルドロースティフナーフロント&STI製サポートフロント

1/100秒に込められた真実。

S208 開発イメージ1

写真はすべて開発イメージです。

ヨー応答時間0.07秒とは何か。

それは「意のままの走りとは何か」という問いである。数値的な指標でいえば、ステアリングを切り始めてからノーズが回頭を始めるまでの「ヨー応答時間」、続いてリヤが動いて横Gが立ち上がるまでの「横G応答時間」の短縮であることは言うまでもない。S208が計測した数値(ヨー応答0.07秒、横G応答0.09秒)は、世界のスポーツカーと肩を並べるレベルだ。そこには「意のままの走り」の答えとして、1/100秒単位で走りの精度を高めるために積み重ねた、数々のアプローチが存在する。私たちは、その真実を伝えたい。

  • S208 STI製フレキシブルサポートサブフレームリヤ

    STI製フレキシブルサポートサブフレームリヤ

  • S208 ハンドル角に対するヨーレート及び横Gの応答時間

はじめにクルマの体幹を鍛える。

  • 私たちのクルマづくりの原点はボディである。STIでは「体幹を鍛える」と呼んでいるが、S208においても走りの精度を高めるためにボディ剛性のコントロールを行っている。フロントまわりで言えば、サイドフレームとクロスメンバーを点でつなぎ、そこにテンションをかけるフレキシブルドロースティフナーを装着する。その原理は、ステアリングを切った力がフロントタイヤおよびリヤタイヤに伝わる際に発生する金属やゴムの歪みをあらかじめ可能な限り小さくすることで、ステアリングの応答性と安定性が画期的に向上するという考え方。私たちSTIが独自に発想した技術だ。たとえば陸上のスタートで「ドン」の号砲で直ちに反応できるように、「ヨーイ」であらかじめ筋肉を引き締め、体勢を整えるシーンを想像すると分かりやすいかもしれない。S208でも踏襲し、フレキシブルタワーバーフロント、フレキシブルサポートサブフレームリヤも合わせて採用しボディ全体の剛性をコントロールしている。装着に際しては、レースの現場同様にタイヤが地面に接地した状態で適切な荷重をかけ、さらに締め付けトルクを適正に管理し、その効果を最大限に発揮できるようこだわっている。

  • S208 STI製フレキシブルタワーバーフロント

    STI製フレキシブルタワーバーフロント

真っ直ぐ走るクルマをつくる=発想の転換。

私たちは気持ち良く曲がるために、あえて安定して真っ直ぐ走れるクルマづくりに挑んでいる。トップスピードが200km/hを超えるニュルブルクリンク(NBR)では不可欠な技術だ。実は、真っ直ぐでフラットに見えるサーキットも微妙な凹凸、うねりの連続である。速度が高くなるほど、修正舵の影響も大きくなる。そこで最も効くのが、前述した体幹を鍛え上げた歪みの少ないボディである。小さなステアリング操作で迅速かつ正確な挙動を可能にし、「安定して真っ直ぐ走る」「思った通りに曲がる」という走りの精度を高めることができる。その結果、ステアリング操作が大きくなるコーナーにおいても、ステアリングを切った分だけきっちり曲がることができる。途中で足したり、戻したりといった操作も少なくなる。S208では、ミリメートル単位で狙ったラインを正確にトレースできるような走りを目標とした。精緻な走りの手応えをステアリングや安定した挙動から感じることの気持ち良さ。私たちが考える「意のままの走り」の真実がそこにある。

走りのキレを研ぐ。

  • 真っ直ぐ走る。きちんと曲がる。全域を電子制御化したセンターデフの採用により応答速度がいちだんと高まった量産車をベースに、その走りをさらにシャープにするのが、ステアリングの11:1クイックギヤレシオである。歪みの少ないボディを小さな操作で迅速に反応させ、クルマをきっちり動かすために最適なギヤ比として選択した。さらにリヤタイヤのグリップに余裕を持たせることで、過敏にならないよう万全のセッティングを施している。私たちの持てる数々の技術を投入し、走りのキレを研ぎ澄ました。中低速域では、ボディサイズがひとまわり小さく感じるほど小気味好く曲がり、水たまりなどを避ける際には愉しささえ感じる。高速道路では、わずかなステアリング操作で滑らかにレーンチェンジできる。そんな意のままの走りを総合的に評価できるスラローム試験で、S208はベンチマークとしている欧州車を凌駕する数値をマークできた。

  • S208 スラローム通過速度の比較 パイロン間隔18m・全長180mのスラローム速度を計測

    パイロン間隔18m・全長180mのスラローム通過速度を計測

  • S208 クイックステアリングギヤボックス(11:1)

    クイックステアリングギヤボックス(11:1)

  • S208 STI製ピロボールブッシュ・リヤサスリンク(ラテラルリンクフロント内側、ラテラルリンクリヤ内側)

    STI製ピロボールブッシュ・リヤサスリンク
    (ラテラルリンクフロント内側、ラテラルリンクリヤ内側)

ニュルブルクリンク(NBR)へ馳せる想いを。

S208 開発イメージ2

写真は開発イメージです。

NBRチャレンジを象徴するドライカーボンルーフ。

  • NBRでクルマを鍛えること。それは量産車を進化させるための取り組みであり、私たちはその実証の場としてNBR24時間レースに臨んでいる。そんな想いを込めて、S208にはNBR24参戦車にも採用されているドライカーボンルーフを纏った特別モデルNBR CHALLENGE PACKAGEを用意した。車両の最も高い位置を軽量化することで、ボディ全体の重心を下げ、ロール慣性モーメントの低減に貢献。その効果として、ロールレート、ピッチレートの各試験で、より優れた値を計測した。質感の高いドライカーボンルーフの採用。これにより走りをさらに磨くだけでなく、NBR24参戦へのマインドをお客様と分かち合うとともに、特別なクルマを手にいれる歓びを届けたいと考えた。

  • S208 NBR CHALLENGE PACKAGE ドライカーボンルーフ

    ドライカーボンルーフ

NBRで鍛えた空力性能。

NBRは、全長約20km、標高差約300m、170以上のコーナーが存在する難コース。しかもブラインドコーナー、滑りやすいうねる路面、ときに強烈な縦Gを伴うアップダウンが待ち受けている。さらに天候さえも目まぐるしく変化する。ここを気持ち良く走るためにはタイヤのグリップをサポートする空力性能が大きな役割を果たす。S208では、空力性能をさらに進化させたフロントアンダースポイラー、リヤスポイラーを採用している。ボディ後端に荷重がかかる大型のリヤスポイラーは、慣性モーメントへの影響を可能な限り小さくするためにドライカーボンを採用。翼端板形状もリファインされている。またS208に標準装備されるドライカーボントランクリップスポイラーにおいてもCd値、Cl値ともに優れた空力性能を発揮する。

  • S208 NBR CHALLENGE PACKAGE ドライカーボンリヤスポイラー(S208ロゴ入り)

    ドライカーボンリヤスポイラー(S208ロゴ入り)

  • S208 ドライカーボントランクリップスポイラー

    ドライカーボントランクリップスポイラー

  • S208 大型フロントアンダースポイラー(ハイグロスブラック)

    大型フロントアンダースポイラー(ハイグロスブラック)
    ※大型フロントアンダースポイラーを装着しているため、縁石などの段差によっては路面などと干渉する場合があります。

  • S208 エアアウトレットグリル付リヤバンパー

    エアアウトレットグリル付リヤバンパー

さぁ、ロングドライブヘ。

走りが気持ちいいクルマで、ロングドライブがしたい。そんな想いに応える快適性を目指し、S208では疲労感につながるロードノイズや低周波数(50Hz〜100Hz)のこもり音の低減を徹底。質感という側面でも走りを洗練させている。S207で採用した遮音中間膜入りフロントガラス、全面に吸音シートが施されたフロアマット、そしてトランク内の共振を抑える防振材に加え、タイヤは空洞共鳴を低減する特殊吸音スポンジ付のダンロップ SPORT MAXX RTを装着。一般道での静粛性はもちろんのこと、高速道路で巡行中も会話がゆったり楽しめる快適性を実現している。さらにマフラーは、排気のこもり音を排除して音質にこだわり、スポーティなサウンドで乗る人を包みこむ。五感に訴える気持ちの良い走りを支えるストレスのない車内環境。お気に入りのワインディングロードへ向かって、ぜひロングドライブで体感していただきたい。

  • S208 255/35R19 92Yタイヤ(ダンロップ SPORT MAXX RT、特殊吸音スポンジ付)

    255/35R19 92Yタイヤ(ダンロップ SPORT MAXX RT、特殊吸音スポンジ付)

  • S208 車速100km/hでの会話明瞭度

速さと上質のハーモニーを。

S208 サイドスタイル

PHOTO:S208 クリスタルホワイト・パール(32,400円高・消費税8%込) 写真はテスト走行イメージです。

4輪の接地が速さと安心感を生む。

私たちは長年にわたり量産車を進化させてきた経験において4輪の接地の大切さを痛感してきた。一般的に「フラットライド」と呼ばれるが、4輪はしなやかに路面を捉え、ボディはバネ下の動きをいなしながら安定している状態が理想だ。疾走するチーターを連想していただくと分かりやすいだろう。AWDが駆動力を4輪で受け持つように、コーナリングフォースを4輪でしっかりと受け止めることで走りは格段に安定する。ブラインドコーナーやジャンピングスポットが多く存在するNBRを、平均速度150km/hで安心して走るための要となる技術の一つだ。コーナーにアプローチしたとき、ステアリングや挙動から、しっかりと4輪が接地している手応えを感じる。そのゆとりが、「安心と愉しさ」につながるのだ。計測値では、ステアリングを操作したときの車体の傾き(ロールレート)と振動(ピッチレート)で表すことができる。ダンパーの減衰力やサスペンションの最適化によって、各データともS207から約10%の向上を実現している。一方、フラットライドを高めることは、同時に乗り心地の向上にも大きく貢献する。とくにフロントのビルシュタインダンパーは、2つのバルブでオイル流量をコントロールするDampMatic®Ⅱ を搭載することで、操縦安定性と上質な乗り味を高度にバランス。S208に合わせてセッティングを図ることで、路面からの突き上げるような大きな入力を上手くいなすことができ、車体への衝撃や揺れを低減。コーナリング中に路面のうねりや凹凸が現れてもハンドリングへの影響を小さく抑える。また荒れた路面や高速道路の繋ぎ目を通過する際のしなやかさは特筆すべき点であり、スポーティな走りに一層の上質感をもたらしている。

  • S208 ロールレート比較
  • S208 ピッチレート比較
  • S208 STI製ビルシュタインフロントストラット(DampMatic®Ⅱ、倒立式)&コイルスプリング

    STI製ビルシュタインフロントストラット(DampMatic®Ⅱ、倒立式)&
    コイルスプリング

  • S208 STI製ビルシュタインリヤダンパー&コイルスプリング

    STI製ビルシュタインリヤダンパー&コイルスプリング

個性を際立たせるECUセッティング。

S208では、SI-DRIVEの各モードについて、その個性を際立たせる乗り味とした。「スポーツモード(S)」では、スロットル低・中開度での加速フィールの力強さをアップ。「スポーツ・シャープモード(S#)」では、スロットル中・高開度における加速の瞬発力をさらに高めた。「インテリジェントモード(I)」では、低ミュー路における繊細なアクセルワークが行いやすい設定とした。そして、全てのモードでアクセルのON/OFFにともなう車体への振動を可能なかぎり抑え、加減速時の安定性と走りの質感を高めている。

brembo製ブレーキ。

brembo製フロントモノブロック対向6ポットキャリパー、リヤモノブロック対向2ポットキャリパーに、それぞれドリルドディスクローターを備えたブレーキシステム。剛性の高いモノブロック構造を持ち、S208の動力性能に見合った十分な制動力と信頼性を確保している。さらに繊細なブレーキタッチを可能にする優れたコントロール性能も発揮。また、このブレーキに合わせて電子デバイスの専用セッティングも入念に行っている。

アクティブ・トルク・ベクタリングが走りをサポート。

  • 例えばS208をワインディングで走らせる。そこではレコードラインを攻めるプロドライバーでさえ、そのタイヤを鳴らすことは容易ではない。4輪すべてがしなやかに路面を捉えるサスペンションの挙動、そして限界領域に達した際に前後の内輪に作動する電子制御アクティブ・トルク・ベクタリングが、タイヤのグリップを確保しながら旋回をサポートするからである。アクティブ・トルク・ベクタリングはS207に続き導入した電子デバイスだが、S208ではベース車のセンターデフの変更に合わせ制御量とともに、フィーリングまで高めている。スポーツドライビングに寄与するテクノロジーそのものが、走行安定性や上質感を向上させていく。走りと安心、そして気持ち良さは相反するものではなく、これらが一体となってクルマは質感高く洗練されていく。その最新の成果をS208でぜひ体感していただきたい。

    ※VDC(ビークルダイナミクスコントロール)トラクションモードで作動

  • S208 アクティブ・トルク・ベクタリング

    アクティブ・トルク・ベクタリング