シャシー性能

PHOTO:STI Type S WRブルー・パール STIサイドアンダースポイラー、STIリヤサイドアンダースポイラーはディーラー装着オプション 写真はイメージです。
自在なハンドリングを実現するシャシー剛性。
意のままの一体感を。
“Pure Power in Your Control” 私たちは、クルマのパフォーマンスの全てをドライバーが意のままにコントロールできてこそ、真にドライビングの歓びを提供できると考えている。その発想の原点はAWDにある。グリップ限界が高く、ニュートラルなステアリング特性を持ったAWDは、狙ったラインを精緻なまでにトレースできるというドライビングの醍醐味がある。
そんなAWDの特性を昇華させるのが、SUBARU独自の“シンメトリカル AWD”である。水平対向エンジンを低く縦置きに搭載したシンメトリー構造で、比類なき重量バランスを誇る。SUBARUは、この天性ともいえる運動性能に恵まれたAWDシステムを骨格に、1970年代からモータースポーツに挑みながらシャシー性能を磨き続けてきた。

今やWRX STIは、傑出したスーパーパフォーマンスを誰もが愉しめるクルマへと進化している。それを可能にしたのが、アスリートでいえば体幹にあたるボディ剛性のつくり込み。そして、前後輪のトルク制御を路面やドライビングスタイルに合わせて先進の電子制御で最適化するAWDテクノロジーである。
ステアリングを切り始めてからリヤタイヤが反応するまでの時間を1/100秒単位で突き詰めていくことで生まれる、クルマとドライバーの一体感。そしてコーナーアプローチで、すっとノーズがインに向く切れのある回頭性。続いて、コーナーアウトに向かって加速した際に4輪が路面へ張りつくように思える絶大なグリップ。あなたが狙ったレコードラインを、揺るぎなく安定して駆け抜けるSTIの走りを、ぜひ体感していただきたい。
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マルチモードDCCD[ドライバーズコントロールセンターデフ]方式AWD
モータースポーツから生まれた先進のセンターデフ構造を持つAWDシステム。前後輪への駆動力配分をプラネタリーギヤで前41:後59に設定。これに加えて全域を電子制御する差動制限機構を採用することで、差動制限の俊敏な応答性と、コーナー入り口でのスムーズな回頭性を実現している。さらに4つの制御モードにより路面状況やドライビングスタイルに合わせたトルク制御を選択可能とし、ドライバーの意のままの走りをサポートする。
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❶[AUTO]モード:コーナーでの回頭性とトラクションを両立させるオールラウンドタイプの制御を行う。
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❷[AUTO-]モード:前後輪の差動制限トルクが低めの制御。よりシャープな回頭性をもたらす。
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❸[AUTO+]モード:前後輪の差動制限トルクが高めの制御。安定性重視のより高いトラクションを確保する。
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MANUALモード:電子制御LSDの差動制限力をロックからフリーまで6段階で設定できる。
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マルチモードVDC
[ビークルダイナミクスコントロール]横滑りなどクルマの不安定な挙動を抑えるVDC。コントロールの限界付近では4輪個別のブレーキ制御、エンジン出力制御によってドライビングをアシストする。 WRX STIではマルチモードVDCを採用し、ON/OFFに加えエンジンパワーを積極的に活かせるトラクションモードを選択可能とした。
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フロント&リヤLSD
[リミテッド・スリップ・デフ]コーナリング時に片輪のスリップが生じた場合にトルク伝達のロスを抑えるLSD。リニアな応答性を実現するトルク感応型とし、フロントはステアリング操作がスムーズなヘリカルLSD、リヤは安定したコントロール性能を確保するトルセンLSDを採用している。
●トルセン®は株式会社ジェイテクトの登録商標です。
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フロントヘリカルLSD
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リヤトルセンLSD
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フロント倒立式
ストラットサスペンションピロボールブッシュ付アルミ製大型ロアアーム、倒立式フロントストラット、そして高剛性フロントサスクロスメンバーの採用により、高いトレッド剛性を確保。さらにステアリング操作時にフロント内輪のリフトを抑えるジオメトリーを採用。剛性を高めたボディとあわせて、優れたステアリングレスポンスと自然なロール感を実現している。
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リヤダブルウィッシュボーン式
サスペンションリヤタイヤの優れた接地性を実現するリヤダブルウィッシュボーン式サスペンション。ジオメトリーの最適化とともにサポートサブフレームや高剛性ブッシュ類の採用により、ステアリングレスポンスを高め、安定したグリップ力を確保する。
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ビルシュタイン製ダンパー
サスペンションのわずかな動きに対しても減衰力を発生させ、その優れた応答性により、操縦安定性と乗り心地をさらに磨き上げるビルシュタイン製ダンパーを採用。
- 標準装備
- STI Type S
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PHOTO:STI Type S 写真はイメージです。
時を止める力を。
WRXの誕生からその走りを育んできた、ドイツ ニュルブルクリンク北コース。山肌を縫うようにつくられた“魔のサーキット”として恐れられる地。全長20.832km、コーナー数170以上、標高差約300m。数々のコーナーをこなした後に、ブレーキにとって過酷な試練であるダウンヒルが待ち構えている。強烈な縦Gが伴い、“時が止まってしまう”と感じるほどの減速Gが発生する。
私たちは、そんな舞台を一昼夜走り続ける「ニュルブルクリンク24時間レース」にWRX STIで毎年挑み続けている。ブレーキ性能がドライブフィールやハンドリングに及ぼす影響をこの地で熟知しているからこそ、新たなブレーキシステムとして6ポット対向ピストン&モノブロック構造キャリパーを搭載した18インチフロントディスクブレーキを採用した。剛性の高い構造によりブレーキパッドの片減りが低減され、放熱性や耐フェード性に優れたドリルドローターとともに、過酷な状況においても安定して繊細なブレーキタッチを確保する。圧倒的なパフォーマンスを意のままに操る歓びを、さらなる次元で体験していただきたい。
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brembo製4輪ベンチレーテッド
ディスクブレーキbrembo社との共同開発によるブレーキシステム。キャリパーは前後ともモノブロック構造で、フロント対向6ポット・リヤ対向2ポットとし、ローターは放熱性と耐フェード性を高めるドリルドローターを採用。モノブロック構造は極めて剛性が高いため、ブレーキパッドの片減りが起こりにくく、高い冷却性能とあわせて、ハードな状況においても安定した制動力を発揮する。また応答性の高いブレーキブースターとともに、ペダルの踏み込みに応じたリニアな効き味をもたらし、優れたコントロール性能を実現する。
※brembo製ブレーキは高性能なブレーキキャリパーとブレーキパッドを採用し、ブレーキ性能を高めたため、ブレーキの鳴きや異音、ブレーキダストが出やすい傾向にあります。使用条件によっては、塗装の色味の変化や剥がれが発生する可能性があります。
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フロント