基礎編 (4)タイヤパターンの種類

タイヤには、路面と接する部分(トレッド)にトレッドパターンと呼ばれる模様が立体的に刻まれています。
タイヤのトレッド部に入れてある溝や切り込みは、タイヤにとって重要な役割を持っており、用途に応じて大きく4つに分類されています。

トレッドパターンの役割

▶︎ タイヤと路面の間の水を除去する。(排水性の向上)

▶︎ タイヤの駆動力・制動力を確保する。

▶︎ 操縦安定性・放熱性を向上する。

▶︎ 美しいデザインにより、商品としての魅力が高まる。

トレッドパターン 4種類の基本分類

  リブタイプ
(タテ溝)
ラグタイプ
(ヨコ溝)
リブラグタイプ
(タテ溝とヨコ溝)
ブロックタイプ
パターン
デザイン
特 徴

良路(舗装路・高速道路)
走行に適したパターン

●操縦安定性がよい。

●転がり抵抗が小さい。

●低騒音である。

●排水性に優れる。

●横すべりが少ない。

悪路(非舗装路)走行に
適したパターン

●駆動力・制動力・
牽引力に優れる。

●耐カット性に優れる。

良路・悪路両方の走行に
適したパターン

●リブタイプとラグタイプ
を併用したもので、
両方の特長をあわせもつ。

氷雪路や悪路走行に
適したパターン

●冬道や泥ねい地での
駆動力・制動力に優れる。

主な用途

●乗用車

●小型トラック

●トラック・バス など

●トラック・バス

●小型トラック

●建設車両 ●産業車両

●農耕車両 など

●トラック・バス

●小型トラック など

●スタッドレスタイヤ

●スノータイヤ など

豆知識

現在の主流は、非対称パターンです。

パターンデザインを左右非対称にすることで、運動性能、
快適性を高めたパターンです。

Point

非対称構造と非対称形状

非対称構造

タイヤのIN側とOUT側を異なる構造にすることで、操縦安定性と乗り心地を高めた構造です。

非対称形状

路面との段差やうねり等のより接地面内にて発生する、横向き力の変動を抑制します。路面との接地性を安定させることにより、スムーズで安定感のある直進性と応答性並びに快適性を高めた形状です。

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