SUBARUのBEV 導入事例 01

イギリスのケンブリッジに本社を置き、グローバルに展開している研究開発型のバイオ医薬品企業の日本法人、アストラゼネカ株式会社。サステナビリティ活動を事業戦略に位置づけ、特に脱炭素に積極的に取り組んでいます。そのひとつとして2021年から社用車のBEV化を進めており、現在では寒冷地向けのソルテラを含め、なんと全体の約86%にあたる1600台超のBEV導入を達成。そこへ至った理念や取り組み、使用感などをうかがいました。

  • SUBARUのBEV 導入事例イメージ01
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BEVの導入を決めた背景を聞かせてください。

吉越さん 私たちは製薬会社として人々の健康に貢献することを目的としています。人々が健康であるためには、なによりも社会や地球環境が健康でなければなりません。その考えのもと、地球温暖化・気候変動の原因となる温室効果ガス(CO2など)の排出を減らす「脱炭素」に取り組んでいます。BEVの導入は大きなことではあるのですが、あくまでも脱炭素活動のひとつと捉えています。
2021年にBEVの導入を決めたものの、実はそのスタートは不安だらけでした。社用車を使って医療機関などを巡るMR(医薬情報担当者)は全都道府県で活動しています。しかし弊社は各地に営業所がないため、すべて経路充電で対応しなければなりません。当時は充電設備が少なく、さらにBEVは充電に時間がかかります。どうすればいいのか、本当に頭を抱えました。

執行役員・CFO(最高財務責任者) 吉越悦史さん

執行役員・CFO(最高財務責任者) 吉越悦史さん

それでもやらなければいけない、やってみようと、まずは十数名でのテスト運用から始めました。同時に社員全員に対して脱炭素問題への理解を深めてもらう活動も行いました。当然、ネガティブな反応もありましたが、活動を続けていくうちに、「この取り組みを誇りに思う」といった声に変わっていきました。やり続けること、理解してもらうことの重要さを改めて実感した瞬間でもありました。

BEVの導入にあたって大変だったことを教えてください。

岩本さん やはり充電設備の確保です。営業所を持たない私たちにとって、これは本当に大きな問題でした。そこで、MRが利用する経路の周辺施設等に充電設備の設置をお願いしようと思ったのですが、どこへ声をかければいいのかもわからない。なので片っ端から直談判に行ったのですが、施設と土地のオーナーが異なることをわかっておらず話ができなかったり、断られたり。他にもMRが借りている駐車場のオーナーに「費用を負担するので充電設備を設置させてほしい」とお願いしても断られてしまったりと、失敗ばかりでした。しかし失敗を積み重ねていくうちに人脈や情報が繋がってきて、本当に少しずつですが充電設備の網が広がってきました。もちろん今でも十分な数とは言えませんので取り組みを続けています。

総務部ディレクター 岩本公秀さん

総務部ディレクター 岩本公秀さん

SUBARUのBEVを選定した理由を教えてください。

西川さん 従来から北海道などの寒冷地・降雪地ではSUBARUのハイブリッド車を利用させていただいていました。やはりフルタイム4WDは社員からも安全面で評価がありましたので、BEVについてもSUBARU車を検討しました。またMRはクルマ移動で日々活動していますので、安全性能は選定の重要なポイントのひとつであり、そのような背景からソルテラを導入しています。

総務部 西川真由さん

総務部 西川真由さん

  • SUBARU BEV フロント
  • SUBARU BEV リア

社用車の導入業務の中で、BEVとガソリン車とで異なることがあれば教えてください。

岩本さん 弊社の場合はMRそれぞれで1日の走行距離が異なるうえ、地域によってはまだ充電設備が少ないところもありますから、BEV配車ができるかの見極めが必要になります。ガソリン車なら単純に次のクルマに替えられたのですが、使用状況や環境を精査して調整しなければならず、特に導入の初めの頃は少し大変でした。ただ新型のソルテラは走行距離が大きく伸び、充電設備も数が増えてきていますので、だんだんBEVであっても配車が単純化していくと思います。

西川さん まだBEVには不慣れですので、社内にBEV専用のSNSを作って情報共有しています。「ここで充電できるようになった」「こういう充電の仕方が効率的だ」など、私たちから発信することもありますが、やはりドライバー同士のコミュニケーションの方が情報は響きやすいのかなと思います。

岩本公秀さんと西川真由さん

実際にBEVを使ってみて良かったこと、変わったことがあれば教えてください。

菊地さん BEVの導入は会社全体で一丸となって進めている大きなプロジェクトで、現場の我々も直接貢献できるので使命感を持って取り組んでいます。私は寒冷地でのテスト運用からBEV導入に参加しており、乗り始めてから3年くらいになりますが、最初は不安もありました。充電設備がどこにどのくらいあるのかもわからなかったですし、もちろん自宅でも充電できません。ですが乗り始めてみると、いままで通っていた場所にも充電設備があったりして、思っていた以上にBEVのインフラ整備が進んでいるのだなと気付きました。充電中の時間の使い方も最初は少しとまどいましたが、これまで後回しにしていた仕事にあてるなど、充電を含めて1日のスケジュールを考えるようになりました。充電の減り方などの感覚をつかんでからは、「BEVだから」といった特別な意識もなく、自然に使えています。

  • 北海道エリア 菊地遥さん
  • 北海道エリア 菊地遥さん
  • 北海道エリア 菊地遥さん
  • 北海道エリア 菊地遥さん

  • 北海道エリア 菊地遥さん

  • 北海道エリア 菊地遥さん

    村上さん 実は、BEVの配車が決まってすぐに担当エリアが変更になりました。それまでは街中を中心に1日に100kmも走らない程度だったので特に問題ないだろうと思っていたのですが、エリア変更で高速道路がメインとなり、走行距離は2倍ぐらいに増えることに。テスト運用時の情報は共有されていたので、BEVがどのくらい走れるのかは把握していたものの、やはり当時は航続距離の面で少し不安でした。しかし実際には200km以上走ってもまだ余裕がありましたし、高速道路もサービスエリアには充電設備があります。それがわかってからは、充電の計画をきちんと立ててさえいれば問題ないと確信。使い始めて1年程ですが、今はもう安心して乗っています。

    • 福島エリア 村上ゆりさん
    • 福島エリア 村上ゆりさん
    • 福島エリア 村上ゆりさん
    • 福島エリア 村上ゆりさん

    • 福島エリア 村上ゆりさん

    • 福島エリア 村上ゆりさん

      升田さん 私は「BEVに乗りたい」と自分から手を挙げた、少し特殊なパターンです。長野も北の方はやはり雪が積もるので、4駆のBEVには興味がありました。BEVは走りがいいですね。加速もスムーズですし、特に高速道路の流れに乗って走るのがとても楽になりました。それとS PEDAL DRIVEも運転しやすくて気に入っています。充電の時間は車内で仕事をしていますが、それはガソリン車の時も家や駐車場でしていたことなので場所の違いでしかなくて、BEVになって余計な時間が増えたとは感じないです。絶対に必要になる充電時間を細かな仕事に使うことで1日の流れにメリハリがついたと言うか、むしろ仕事が効率的になったとさえ思っています。

      • 長野エリア 升田和則さん
      • 長野エリア 升田和則さん
      • 長野エリア 升田和則さん
      • 長野エリア 升田和則さん

      • 長野エリア 升田和則さん

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        BEV導入を進める中で得た気づきや今後の展望を教えてください。

        吉越さん 2021年にBEV導入を初めた時には、5年でここまでできるとは思っていませんでした。本当に課題だらけだったのです。でもなんとかしようと動き続けていくと、仲間が増え、少しずつ前へ進んでいくことができました。自動車メーカーが積極的に車両を供給してくださり、充電設備メーカーや設置場所の方々の協力も得られるようになっていきました。そしていま、各地のMRが一生懸命工夫しながら使ってくれています。いろいろな人々がサポートしてくれたおかげで、壮大に思えたこのプロジェクトを成立させることができています。達成が難しいような高い目標も、実際に動き、やってみると意外とできるものです
        これからBEV導入を検討される際に、きっとさまざまな課題にぶつかると思います。そんな時アストラゼネカの「営業所もなく、さらに寒冷地でも運用している」という事例が、「自分たちにもできる」と背中を押すきっかけとなるように、私たちはこれからも業界のパイオニアとして取り組みを続けていきます。

        • インタビューを受ける吉越悦史さんと岩本公秀さんと西川真由さん
        • SUBARU BEV サイド

        BEV LINE UP

        • ソルテラ
          このBEVとなら、明日が変わる予感。 ソルテラ 5,170,000円(税込)〜
        • トレイルシーカー
          想像の上を走る、BEV。 トレイルシーカー 5,390,000円(税込)〜