カートピア8月号で訪れた南信州・遠山郷

Touring with SUBARU

2017 Summer
HIGHLAND EXPRESS

NEW SUBARU XV 〜南信州・遠山郷/阿智村

夏真っ盛りの今月は、厳しい暑さの下界を離れ爽やかな風が吹くハイランド(高地)に出かけた。雲上の楽園へと誘ってくれたのは、SUBARU XV 2.0i-S EyeSight。
鋭利な落石や折れ枝が路面に散らばり、道幅が狭いためにコーナーでは常に対向車を意識しながら運転しなければならない。このような状況でクルマに求められるのは、どんな場面でも常に安心して思いのままに操ることができる信頼性だ。
SUBARU XVはそんな要求に高いレベルで答えてくれる。初めてステアリングを握るのに、履きなれた登山靴のように軽快かつ安定したパフォーマンスを発揮して、私たちを頂上へ連れて行ってくれた。

雲の上で見つけた、
人情あふれるふるさとの風景


遠山郷・下栗の里(標高1100m)

国道152号から狭い山道を登ること約30分。目の前の展望が開けて遠景に南アルプスの高峰を望むしらびそ峠に到着した。標高は『1833米』と記されている。

南アルプスの高峰を望むしらびそ峠とSUBARU XV

標高 1,833m

南アルプスの頂を望むしらびそ峠の展望所。
中央道・飯田ICからは天竜川を渡って、矢筈トンネルを抜け、山道を走って1時間30分ほど。

そこから数分、標高1918mのハイランドしらびそを過ぎると道は下り坂になる。登り同様ブラインドコーナーが連続する細い山道をエンジンブレーキを効かせながら慎重に走る。曲率の大きいコーナーでできるだけカーブの先を見ようとすると、バックミラーの付け根辺りに視線が集中するのだが、XVはそこにパーテーションガラスがあり、見たいエリアをしっかりと見ることができるので、安心感が高い。途中2度ほど速いスピードで対向車が飛び込んできたが、すぐに減速して左側に退避し、事なきを得た。

SUBARU XVのコックピット

下栗の里は、しらびそ峠から30分ほど走ったところにある。資料には、“標高800m〜1100m、最大斜度38度の斜面に畑や家が点在する”とある。高低差200mの集落を貫く道は住む人たちの生活道路でクルマ一台がやっと通れるほどの幅しかない。「お邪魔します」という気持ちで、静かに入ってみた。ガードレール一枚を隔てた外側は深い谷と青空が広がる他では見ることができない絶景だ。

下栗の里

標高 1,100m

下栗の里。道幅が狭いため全長7m以上のクルマは進入できない。

「食事処 いっ福」は、そんなつづら折りのコーナーの一角にあった。前を通りかかると明るい笑顔の女性と目が合う。ちょうどお昼どきだったので、駐める場所を案内してもらい、立ち寄ってみた。

案内してくれた元気でおしゃべり好きな女性は熊谷美栄子さん。お奨めの「いっ福定食」は、ご主人の兼冨さんがお店の裏手にある菜園で育てた新鮮な野菜を使い、献立はその日の朝採れたものを交えて構成する。取材時には、ウド、サクラ、ミント等の青々とした葉や、緑と黄色のズッキーニをカラリと揚げた天ぷらや煮物、漬物等10品以上が並んだ。ほのかに甘みのあるまろやかな味わいのお茶もここで収穫されたものだ。天気が良かったので、木工加工を趣味とする兼冨さんが作ったオープンデッキに座っていただく。陽射しは強いが、高地の乾いた風が心地いい。「もうじきキャベツやトマトがおいしくなるからまた来てよ!」という美栄子さんの言葉に送られて、山を下る途についた。

熊谷美栄子さん

おしゃべり好きな熊谷美栄子さん。

「いっ福定食」

熊谷さんの菜園で採れた新鮮野菜で作った「いっ福定食」税込で1000円。

旧木沢小学校の校門
旧木沢小学校の教室

美栄子さんも通ったという旧木沢小学校は一般公開している。

天空のステージで
繰り広げられる
星空のエンターテインメント


阿智村・ヘブンスそのはら(標高1400m)

次に向かったのは、遠山郷とは天竜川を隔てて西側の山間にある阿智村だ。ここ数年『スタービレッジ阿智』として急速にその名が知られるようになった人気のスポットである。そんなに星が美しいのならばと、SUBARU XVのカーゴルームにはコズミックブルーマイカの天体望遠鏡『SUBARU Merope 80A』を搭載してきた。

高性能天体望遠鏡メローペ80A

SUBARUブランドの高性能天体望遠鏡メローペ80Aはスバルオンラインショップで購入できます。

夕刻、まだ陽のあるうちに架台に望遠鏡をセットし、夜が更けるのを待ったのだが、悲しいかな空は徐々に雲に覆われてしまい、結局その夜は星空を拝むことはできなかった。翌日、再びSUBARU XVで昼神温泉郷を訪ね、昼神温泉ガイドセンターの2階にオフィスを構える阿智☆昼神観光局で阿智村の星空について話を聞かせてもらうことにした。「今から7年前、阿智村に縁のある有志が集って、新たな観光資源を開拓する取り組みを始めました」と話してくれたのは、企画戦略部部長の松下仁さん。昼神温泉は1973年に出湯した歴史の浅い温泉地で、主として中京圏の団体客をメインに営業してきた。愛知万博が開催された2005年をピークに緩やかに顧客数が減少し始めた。そこで有志が集まって新たな魅力を探し、複数の候補の中にあったのが星空だった。

昼神温泉郷

pH9.7の強アルカリ性の“美人の湯”が湧きだす昼神温泉郷。

昼神温泉郷ふれあい朝市

昼神温泉郷ふれあい朝市。

昼神温泉郷にある阿智神社・前宮

昼神温泉郷にある阿智神社・前宮。

松下仁さん

阿智☆昼神観光局の松下仁さん。

「都会に比べると元々人工の光は少なく、星空は当たり前のように美しかったので、当初は星空といわれても皆ピンときませんでした。でもある時、スキー場の宿直の方から“山の上の星空はすごいよ”と聞かされ、試しに夜中にゴンドラを動かしてもらって標高1400mの山上から空を観たのです。それは、言葉を失うほどの美しさだったのです」

ヘブンスそのはらから眺めた天の川

標高1,400m ©阿智☆昼神観光局

ヘブンスそのはらのナイトツアー会場から眺めた天の川。8〜9月、新月で雲の無い日にはこのような空を眺めることができる。

その感動を一人でも多くの人に味わってもらいたいという思いで全国の星空ツアーを視察し、エンターテインメント性に富んだプログラムを工夫して、試行錯誤を繰り返してきた。現在、来場者数は予想を上回る勢いで増加している。
「カウントダウンをしてライトを消した時には、山がふるえるんじゃないかと思うほどの歓声が沸き上がります」

8〜9月には頭上に降り注ぐ天の川を見ることができるという。今回はそんな星空をとらえた写真を松下さんからご提供いただいたが、いつか自分の目で見て、その感動を生で味わいたいと思った。

今月のルート


飯田IC〜ハイランドしらびそ〜下栗の里

今月の紹介ポイント


食事処 いっ福

長野県飯田市上村下栗の里
TEL 0260-36-2613

阿智☆昼神観光局

TEL 0265-43-3001

旧木沢小学校

無休/入場無料(校舎維持協力金)
長野県飯田市南信濃木沢811
問)遠山郷観光協会
TEL 0260-34-1071

昼神温泉郷ふれあい朝市

長野県下伊那郡阿智村智里昼神
TEL 0265-43-2631(代表者)
営業時間
4月〜10月 6:00〜8:00
11月〜3月 6:30〜8:00

ヘブンスそのはら

長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
TEL 0265-44-2311

ヘブンスそのはら 天空の楽園

料金 :大人・高校生 2,200円
小中学生 1.000円 幼児無料

天空の楽園ナイトツアー
スケジュール

http://sva.jp/night_tour/

スバル用品

天体望遠鏡SUBARU メローペ80A
詳細情報
http://www.e-saa.co.jp/merope/spec/

スバルオンラインショップ

https://www.subaruonline.jp/

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