カートピア レガシィ アウトバック | SUBARU

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カートピア レガシィ アウトバック | SUBARU

2022年度グッドデザイン賞を受賞した
レガシィ アウトバックの
デザイン開発


この度、レガシィ アウトバック(以下アウトバック)が2022年度グッドデザイン賞(乗用車、乗用車関連機器)を受賞しました。審査委員からは「25年以上の歴史を持つ、ワゴンとSUVの機能を融合したクロスオーバーSUVのパイオニアであり、長年の経験に基づく使い勝手に感心する。さらに進化した先進運転支援機構とともに、長距離移動に安全安心をもたらしてくれる(一部抜粋)」と評価されています。今回はアウトバックのデザインを担当した磯村が、デザイン開発の一端を紹介します。

カートピア 「ここがSUBARU」というポイントを開発スタッフが紹介するCOCOSUBA | SUBARU カートピア 「ここがSUBARU」というポイントを開発スタッフが紹介するCOCOSUBA | SUBARU
カートピア 2022年度グッドデザイン賞を受賞したレガシィ アウトバックのデザイン開発 | SUBARU カートピア 2022年度グッドデザイン賞を受賞したレガシィ アウトバックのデザイン開発 | SUBARU

Photographs● 田丸瑞穂

Photographs● 田丸瑞穂

磯村:1995年、2代目レガシィツーリングワゴンの派生車として誕生したアウトバックは「乗用ワゴンとSUVのクロスオーバー」という新カテゴリーのパイオニアとして、常に時代とお客様の声に寄り添って独自の進化を遂げてきました。6代目となる新型アウトバックは、現行インプレッサからスタートしたSUBARUのデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」の集大成としてそのすべてを織り込み、さらなる独自性の進化を目指しました。デザイン開発においては、「ACTIVE×TOUGH」をコンセプトに「アウトバックが持つ独自性の強化」と「SUBARUのフラッグシップとしての存在感の強化」を狙いとしました。ここではアウトバックの「ACTIVE×TOUGH」という考え方が最も良く表現されているサイドビューデザインとカラーマテリアルフィニッシュデザインに絞って、取り組みの一端をご紹介します。

サイドビューでは、ショルダーラインから上のキャビンシルエットやウインドゥグラフィックスは、躍動感とスピード感を感じさせるデザインとして「ACTIVEさ」を表現。対してロアボディとホイールアーチまわりは厚みを感じさせる面と力強い立体感で「TOUGHさ」を表現し、2つの要素を高次元で融合することで新しいアウトバックの独自性を高めています。クラッディングは悪路や未舗装路の走行においてしっかり機能を持たせたものとしています。また、最新のハイキングシューズをイメージモチーフとし、骨格の動きにフィットさせた勘合デザインによる新しいラギッド感を創出しました。デザイナーが思いを込めたSUBARUらしいデザインですので、実車でご確認いただきたいです。

カートピア レガシィ アウトバックのデザインについて語る開発者 | SUBARU

株式会社SUBARU 商品企画本部 デザイン部 磯村 晋

新型アウトバックでは、アウトバックの独自性を強化し、存在感を際立たせるためにLimitedとX-BREAKのシンプルな2グレード構成とし、Limitedはフラッグシップにふさわしい上質感、X-BREAKはよりアクティブに本格的なアウトドアを楽しむ方にも選んでいただけるような機能感・道具感を持たせています。一例を挙げると、Limitedにはクロスバータイプのルーフレールを採用し、機能的な形状とアルミ材の質感表現でアイキャッチを高めています。対してX-BREAKにはラダータイプのルーフレールを採用、よりハードでアクティブなシーンにも対応できる機能性も高めています。また、Limitedには質感の高いナッパレザーシートをオプションで設定し、X-BREAKにはアクティブに使える撥水性ポリウレタンを採用しました。

今回、ぜひお客様にご覧いただきたいのはエクステリアカラーに設定した新色2色です。オータムグリーン・メタリックは、アクティブさと上質感を高めることで、X-BREAKの世界観をストレートに表現した色です。ブリリアントブロンズ・メタリックは、シックで洗練された高い質感表現で、ラギッドさとリッチさを併せ持つアウトバックのキャラクターを強調したLimitedのメイン訴求色です。ホイールやフロントグリルの塗色も、この2つのキャラクターに合わせてそれぞれ専用色を設定しました。

新型アウトバックは、アウトバック25年の集大成として生まれた、Limited、X-BREAKという2つの世界観を内装・外装・カラーの3つの要素を合わせて構築しました。アウトバックをご愛用いただいている方はもちろん、今まではアウトバックは自分のクルマではないと思っていた方にも、きっと響くものがあるはずです。ぜひお店で観て、触れて確かめてみてください。

今月の語った人


カートピア レガシィ アウトバックのデザインについて語った開発者 | SUBARU

磯村 晋

株式会社SUBARU 商品企画本部 デザイン部

瀬戸物の里として知られる愛知県瀬戸市出身。生家も祖父の頃から製陶業を営んでいたため、幼少期から家業の手伝いをして育った。土をこねたり形状を整えたり着色したりとさまざまな工程がある中で、最もわくわくしたのが陶器を焼き上げる最終段階の焼成工程。相当な経験を積んだ職人でも、意図した通りの色や質感を再現するのは難しく、またそこに焼き物の面白さがあるという。瀬戸の陶器の良さは道具として使いやすく、長く使うほどに愛着が湧いてくること。小さい頃から培った物造りへの思いは、現在の仕事にも生きているという。

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