

島内ではあちらこちらで花を目にすることができた。写真は県道31号沿いのひまわり畑。インプレッサの向こうには播磨灘が広がっている。
Photographs●岡本 淑
SUBARU on the Road
淡路島西海岸サンセットクルージング
兵庫県淡路市~洲本市
島内ではあちらこちらで花を目にすることができた。写真は県道31号沿いのひまわり畑。インプレッサの向こうには播磨灘が広がっている。
Photographs●岡本 淑
兵庫県淡路市~洲本市
島内ではあちらこちらで花を目にすることができた。写真は県道31号沿いのひまわり畑。インプレッサの向こうには播磨灘が広がっている。
Photographs●岡本 淑
大阪・神戸などの都会から明石海峡大橋をわたって1時間ほどの距離にある淡路島。海や山が織りなす美しい自然景観や地元で採れたおいしい農作物や海産物を堪能できるので、関西エリアに住んでいる人たちにとっては日帰りドライブルートとして人気のスポットだ。最近は、播磨灘に沈む夕陽を眺めることができる西側エリアが注目を集めている。今回は、夕陽を彷彿とさせる新色のサンブレイズ・パールをまとった新型インプレッサに乗って、そんな人気のエリアを訪ねた。
早暁、まだ人通りの少ない神戸の街をスタートしたインプレッサは、阪神高速3号神戸線から神戸淡路鳴門自動車道に入り、淡路島を目指す。朝の弱い光の中で見るサンブレイズ・パールのボディは、日中の強い日射しの下で見る彩度の高い元気な色味とは雰囲気の異なる、少し青みを感じさせるシックな色合い。インプレッサのシャープなボディラインが際立って見える。
神戸淡路鳴門自動車道に入り、大きなコーナーを回って進むと視界が一気に開けて明石海峡大橋が現れた。スタートしてからまだそれほど時間が経っていないのに、この橋を渡るだけで旅気分が一気に盛り上がる。
明石海峡大橋を背景に朝日を浴びながら県道31号淡路サンセットラインを走るインプレッサ。
淡路ICを降りて県道31号淡路サンセットラインへ。淡路島の西岸を走るルートで、南下していると右手には播磨灘を見わたしながら爽快なドライブを楽しむことができる。沿道には飲食店や公園、劇場などさまざまな施設がある。今回はその中から『淡路シェフガーデン by PASONA』と『Awaji Blue Coast ice cream』を訪ねた。今年の4月にオープンした『淡路シェフガーデン by PASONA』は、新型コロナウイルス感染症の影響で営業縮小した飲食店の支援を目的に、2021年4月から昨年11月まで淡路島の東側で営業していたコンテナ店舗を使用した屋外型レストラン、『淡路シェフガーデン』の後継施設。施設を企画運営している株式会社パソナグループの山下大空さんに話を聞いた。
夕陽百選にも選ばれた播磨灘を望むテラス席は400席。多彩な飲食店の中から好きなメニューを選ぶことができる。
昨年入社と共に淡路島に転居して、今は海を望む環境で暮らしているという山下大空さん。
海鮮丼HINOMARU。地元由良港で魚の卸業を営む岩野さんが、鮮度の良い魚をオリジナルのたれで漬けた新食感の漬け丼が人気。
あわじゅう。麻布十番や鎌倉で飲食店を手掛けた河合さんがプロデュースした新店舗。淡路島中を探して見つけた淡路和牛で作るすき焼き重は絶品。
「東側のエリアに比べて淡路島の西側は冬季に播磨灘からの風が強いこともあって観光客は少なかったのです。でも夕景の美しさは昔から有名で、神戸で生まれ育った私も何度か家族でドライブした記憶があります」
そんな夕陽の美しい西側エリアでオープンするにあたり、淡路和牛のあぶりたたき重を提供する『あわじゅう』など新店舗も含めて全国から16店舗の飲食店が揃った。
「播磨灘を望むテラス席は予約不要でペットも同伴できますので、気軽に遊びに来てください」
『淡路シェフガーデン by PASONA』から県道31号をさらに南下していくと右手にサイコロのようなかわいい店舗が現れ、人の列ができていた。ここが『Awaji Blue Coast ice cream』。淡路島産の食材を使ったオリジナルアイスクリームが揃っている。今回は淡路島の平岡農園で育った島レモンを使った島レモネードアイスクリーム、淡路島の海水で作った天然塩「おのころしずくしお」を使ったソルトキャラメルアイスクリームなどを味わった。いずれも風味と味わいが良く爽やかな食感で、いくらでも食べられそうだ。
ライトブルーのABCが目印のAwaji Blue Coast ice cream。今回はソルトキャラメルと淡路アイランドロースターズコーヒーをダブルで。淡路平岡農園の島レモネードをシングルでセレクトした。
県道31号をさらに南下し郡家交差点を左折すると古事記、日本書紀に登場する伊弉諾尊[いざなぎ]と伊弉冉尊[いざなみ]を祀る伊弉諾神宮への参道となる。この道沿いにはお香やお線香を作る工場が何軒かある。その中の一軒『薫寿堂[くんじゅどう]』を訪ねた。
「日本で生産されているお香、お線香の約7割が淡路島産です。西海岸は冬季には海が荒れて漁に出られないため、江戸時代に田中辰造という商人が堺から職人と技術を持ち帰り、漁民の内職としてお香の生産を始めたと伝わっています」と、専務の福永修さんが話してくれた。
香りとの縁が深い島内には『パルシェ香りの館』『淡路市立香りの公園』など、香りにまつわる施設も点在する。福永さんは昨年『パルシェ香りの館』で栽培、抽出された精油を使った新商品、BATEYを開発した。幸運を招くアイテムといわれる馬の蹄鉄型のボードに精油を垂らして香りを楽しむことができる。
「多くの皆様に是非淡路島に足を運んでいただきたいという思いを込めて、淡路島のみの限定販売品として作りました」
伝統的な日本のお香だけでなく、そのノウハウを生かしたアロマ商品が並ぶ。
嗅覚と香りの専門家酒井なおみさんの協力を得て作ったBATEY。写真はキューブ型の箱に入ったBATEY CUBE。台座は淡路島の瓦の破片をリユースしている。
工場見学は15分ほどで調合から箱詰めまでの全工程を見ることができる。
予約制で体験できるお香づくり。自分で選んだ材料を調合し、整形、型抜きをして持ち帰ることができる。所要時間約40分。
淡路島が生んだ香りでハッピーな気持ちになったところでインプレッサに戻り、海辺に出る。冬は荒れるという播磨灘は今日はどこまでも穏やかだ。淡い朱色の空を映すインプレッサのボディは、朝のシャープさとは違うふくよかなボリューム感に満ちていた。
旅の終わりに出合えた夕景。県道31号淡路サンセットラインは片側一車線の道路で、沿道に観光ポイントが点在するため、横断する人も多い。また道幅がめまぐるしく変わるため、対向車には十分に注意して運転することをおすすめする。
今月のルート
今月の紹介ポイント
TEL:080-8177-4501
住所:兵庫県淡路市野島大川57-3
営業時間:11:00~20:00
(季節・天候により変更の可能性があります)
TEL:0799-70-9093
住所:兵庫県淡路市郡家1099-1
営業時間:11:00~19:00
(季節により変動の可能性があります)
TEL:0799-85-1301
(工場見学予約/問い合わせ)
住所:兵庫県淡路市多賀1255-1
営業時間:8:00~17:00
工場見学は10:00~16:00
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