ドライブ

【SUBARU on the Road】神奈川県中井町~湯河原町

石井昌道×レヴォーグ レイバック×SUBAROAD 心と体が洗われる旅

ドライブ | 2025/05

カートピア 箱根ターンパイクを走るレヴォーグ レイバック | SUBARU

モータージャーナリスト石井昌道が都市型SUV、レヴォーグ レイバックの特別仕様車、Black Selectionに乗って、 SUBARUのドライブアプリSUBAROAD湯河原コースを走る日帰りのツーリングに出かけた。

モータージャーナリストという仕事柄、箱根周辺は試乗および撮影で頻繁に訪れている。だから東京都内から神奈川県湯河原町辺りへのドライブルートは勝手知ったる土地を巡るもので新鮮味はさほどないのかもしれないと思っていたのだが、スタート直後に足を踏み入れた本日ひとつ目のワインディングロード、やまゆりラインはアップ&ダウンが多く、低・中速コーナーの組み合わせが絶妙。「身近にこんなに愉しい道があったのか!」と驚いた。

カートピア 参道に佇むレヴォーグ レイバック | SUBARU

久しぶりの休日をレヴォーグレイバックの特別仕様車Black Selectionでドライブして過ごしながら、ワインディングロードを堪能するのは必須。でも丸一日、仕事ではなく時間に余裕もあるから、そのほかの楽しみも欲しい。そこで以前から気になっていたSUBARUの新体験ドライブアプリ「SUBAROAD」をチェックしたところ、新着でおあつらえむきのプランに巡りあった。

カートピア 箱根ターンパイクのワインディングを走るレヴォーグ レイバック | SUBARU
箱根ターンパイクを颯爽と走るレヴォーグ レイバック(セラミックホワイト)。

雨の朝、山間の寺を訪ね 厳かな気持ちを取り戻す


見つけたプランは、その名も「おとなの休日。歴史と自然が織りなす癒しの湯河原ドライブ」。神奈川県中井町の厳島湿生公園をスタートして相模湾沿いの西湘バイパス、箱根のワインディングロードを走り湯河原を目指すルートで、いくつかの名所にも立ち寄る。一般的なカーナビのように最短ルート等を案内するのではなく、面白い道に誘ってくれるという。スマートフォンでプランを選び、場面に合わせて聞きたいBGMをセットしたら出発。あいにくの天気だが、湧き水が育む湿生地を復元・保全しているだけあって雨が公園の美しさを際立たせていた。

カートピア (左)車内でSUBAROADの設定を行っている様子 (右)SUBAROAD、アプリ内の表示画面 | SUBARU
SUBAROADで好みのプランを選択しセッティングも完了。“出発する”をタップすれば新体験ドライブが始まる。
カートピア 車内でSUBAROADの設定を行っている様子 | SUBARU
カートピア SUBAROAD、アプリ内の表示画面 | SUBARU
SUBAROADで好みのプランを選択しセッティングも完了。“出発する”をタップすれば新体験ドライブが始まる。
カートピア 公園内の車道を走るレヴォーグ レイバック | SUBARU
厳島湿生公園は神奈川県でも貴重な清水が湧き出る湿生地に位置し、さまざまな水棲動植物が生息する。

やまゆりラインは広域農道でみかん畑越しに相模湾が広がるなど景観もいい。晴れていれば富士山も拝めるのだとSUBAROADが音声で教えてくれる。最初の経由地は寳金剛寺。「えっ、ここ曲がるの?」という鋭角な交差点で細い道に入っていき、入り口も分かりづらいのだが「左にUターンして向かいます。道が少し狭いのでご注意ください。駐車場は参道を進んだ左側にあります」などと親切丁寧なアナウンスで迷うことなく到着した。

829年、弘法大師・空海の十大弟子の一人である杲隣大徳(ごうりんだいとく)によって創建され、およそ1200年の歴史を誇る寳金剛寺。国や県の重要文化財、小田原北条氏、徳川家からの古文書などを多く蔵している東寺真言宗の寺院で、敷地に足を踏み入れた瞬間から悠久の歴史に思いを馳せることになる。ここもまた雨が似合う。観光地化されていないからか、そのひっそりとした佇まいに、より厳かな気持ちになった。本堂で手を合わせ、自然との調和が見事な庭園の眺めに心が洗われて寳金剛寺をあとにする。いつも訪れる地域に、こんな見事な寺院があることを知らなかった。これもSUBAROADが巡りあわせてくれたのだ。

西湘バイパスを走っていくと雨はあがり、西の空が明るくなっていることに気が付いた。どうやら箱根のワインディングロードはドライ路面で走れそうだ。

カートピア (左)本堂でお参りする石井さん (右)山門に続く参道 | SUBARU
写真左:寳金剛寺の本堂。写真右:参道の奥に見えるのが山門。しっとりと雨に濡れると荘厳さがさらに際立つ。朝のすがすがしい時間帯にお参りするのがお薦め。
カートピア 本堂でお参りする石井さん | SUBARU
寳金剛寺の本堂。
カートピア 山門に続く参道 | SUBARU
参道の奥に見えるのが山門。しっとりと雨に濡れると荘厳さがさらに際立つ。朝のすがすがしい時間帯にお参りするのがお薦め。
カートピア 海岸沿いを走るレヴォーグ レイバック | SUBARU
レヴォーグ レイバックの上質さを際立たせるBlack Selection。海岸沿いをゆったりと流す姿も様になる。
カートピア Black Selectionのエクステリア&インテリア | SUBARU
Black Selectionのインテリアは本革シート、ルーフ&ピラートリム、ドアアームレストをブラックに統一。エクステリアはリヤオーナメントがラスターブラック、18インチアルミホイール、ドアミラーがブラックとなる。
カートピア Black Selectionのブラック本革シート | SUBARU
カートピア ラスターブラック塗装のリヤオーナメント | SUBARU
カートピア ブラック塗装の18インチアルミホイール | SUBARU
Black Selectionのインテリアは本革シート、ルーフ&ピラートリム、ドアアームレストをブラックに統一。エクステリアはリヤオーナメントがラスターブラック、18インチアルミホイール、ドアミラーがブラックとなる。

ワインディングロードで レヴォーグ レイバックの性能を堪能


早川近辺から一般道で坂を駆け上っていくと、豊臣秀吉が難攻不落と言われた小田原城を攻めおとすために築いた石垣山一夜城を通り過ぎた。木に囲まれたまま築城して完成後に木を伐採したことから、一夜で築いたと見せかけたのが名称の所以だそうだ。その隣にはパティスリーで有名な「ヨロイヅカファーム」があるので、ドライブの休憩に立ち寄るのもいい。さらに、下山して箱根ターンパイク入り口付近にある「ひもの山安」では干物もゲットできる。旅する地の食材と巡りあうのは嬉しい。

カートピア 山安ターンパイク店を出るレヴォーグ レイバック | SUBARU
2020年にリニューアルされた老舗ひもの店 、山安ターンパイク店。干物の販売のほかレストランで食事もできる。
カートピア ヨロイヅカファームの駐車場に停車しているレヴォーグ レイバック | SUBARU
ヨロイヅカファーム。パティスリーとマルシェがある。

箱根ターンパイクは自分にとって庭でもあり、仕事場でもある。全長約14kmで標高差が約1000mもあるのは日本でも珍しく、古くから自動車メーカーがハンドリングや動力性能、そして過酷なブレーキの開発テストなどに使ってきた。

今でも、例えばハイブリッドカーで登っていくと途中でバッテリーの電力がなくなったり、逆に下りでバッテリーが一杯になったりするので、その現象を確かめるべくテストに使われている。観光道路であると同時に、日本の自動車を鍛えてきた場所でもあるのだ。レヴォーグ レイバックは、ステーションワゴンをベースとしながら、SUVとして最低地上高が200mmもとられている。それゆえ、サスペンションに豊かなストロークがあって乗り心地は極上だ。西湘バイパスのジョイントでも嫌な突き上げ感がなく、しなやかにいなしていた。その快適な乗り心地とハンドリング性能はトレードオフになってもおかしくないのだが、箱根ターンパイクの中・高速コーナーを想像するよりもずっと安定して駆け抜けていった。やはりBOXERエンジンの重心の低さが効いているのだろう。しなやかながら、ロールはほどよく抑えられているのだ。2ピニオンの電動パワーステアリングのフィーリングも絶品。雨上がりでウエットとドライが入り混じった難しい路面の状況が、手に取るようにステアリングに伝わってくるから自信をもってコーナーを走れる。

カートピア 箱根ターンパイクのワインディングを走るレヴォーグ レイバック | SUBARU
箱根ターンパイクの走り始めはウエットだったが、徐々にドライアップ。路面変化への対応力が高いのもレヴォーグ レイバックの美点だ。
カートピア 11.6インチモニターにマップが表示されている様子 | SUBARU
SUBAROADはApple CarPlayに対応。接続するとマップなどが11.6インチの大画面センターディスプレイに映し出される。

頂上の大観山をすぎて左に曲がれば椿ライン。曲率が大きいうえに長く回り込んでいくコーナーが多い。シンメトリカルAWD、そしてアクティブ・ トルク・ベクタリングによって、安定性の高さと曲がりやすさが高次元で両立されていることが分かりやすいワインディングロードだ。4つのタイヤでしっかりと路面を捉えていることが実感できる。椿ラインの最後のヘアピンカーブを曲がると「ようこそ湯河原へ」の看板があらわれた。ゴールまで、あとひとっ走りだ。

カートピア 箱根ターンパイクの頂上にレヴォーグ レイバックを停め、芦ノ湖を眺める石井さん | SUBARU
箱根ターンパイクの頂上、大観山(たいかんざん)から芦ノ湖を望む。

旅の終わりは湯河原の足湯でくつろぐ


SUBAROAD湯河原コースのゴール地点となっている「万葉公園 湯河原惣湯」は中世には武士や村人の湯治場だったそうだ。その共同湯壺が「村湯」「惣湯」と呼ばれていたことから名称が受け継がれている。明治以降は文人墨客に愛されたことから多くの文学作品に取り上げられた。なるほど、そういった背景があって「万葉公園 湯河原惣湯」は「森・湯・食・本」をテーマにしているのか。せっかく湯河原までたどり着いたので、足湯に浸かろうと、クルマを降りて向かう。

カートピア 湯河原の温泉街を走るレヴォーグ レイバック | SUBARU
湯河原の温泉街を走る。セラミックホワイトのボディカラーとホイールやドアミラーのブラックのコントラストが映える。
カートピア 湯河原惣湯Books and Retreatの外観写真 | SUBARU
歴史が深い万葉公園にある湯河原惣湯Books and Retreat。
2021年にリニューアルされたため施設は真新しく、そしてスタイリッシュ。

広々とした森のような敷地の中に施設が点在する構成で、足湯があるのは公園の入口を入るとすぐの 「玄関テラス」と名付けられたエリアだ。カフェやコワーキングスペースも併設されていて、蔵書を読んで過ごすこともできる。足湯に浸かる前に、川沿いの遊歩道を歩いて、置かれているチェアに腰を沈め、ぼんやりと森林浴をしてみた。マイナスイオンをたっぷりと浴びたあと、いよいよ名物の足湯に浸かる。日常のストレスがすーっと溶けるようになくなっていった。レヴォーグ レイバックの走りを堪能しつつ、心と体が洗われる、日帰りのよき旅となったのだった。

カートピア 湯河原惣湯Books and Retreat、コワーキングスペースの様子 | SUBARU
コワーキングスペースには蔵書が並ぶ。
カートピア 自然豊かな万葉公園 湯河原惣湯の遊歩道 | SUBARU
川に沿った散策路にはテラスが点在していて、心の洗濯にはもってこいのシチュエーション。
カートピア (左)足湯に浸かる石井さん (右)万葉公園 湯河原惣湯の中にある滝 | SUBARU
万病に効くといわれる良質な温泉が湧く湯河原惣湯。「玄関テラス」で足湯を体験。同敷地内の日帰り温泉「惣湯テラス」は要予約で食事の用意もあるそうだ。
カートピア 足湯に浸かる石井さん | SUBARU
カートピア 万葉公園 湯河原惣湯の中にある滝 | SUBARU
万病に効くといわれる良質な温泉が湧く湯河原惣湯。「玄関テラス」で足湯を体験。同敷地内の日帰り温泉「惣湯テラス」は要予約で食事の用意もあるそうだ。

プロフィール

カートピア 石井 昌道 モータージャーナリスト | SUBARU
石井 昌道 ISHII Masamichi

モータージャーナリスト

学生時代に自動車専門誌の編集部でアルバイトを始め、そのまま社員へ。13年勤めた後の2005年からフリーランスのモータージャーナリストとなった。編集部時代は国産車、輸入車それぞれの専門誌を担当した経験から幅広い知識を有している。ワンメイクレースやスーパー耐久などのレース経験も豊富でスポーツカー・ファンである一方、電気自動車を始めとする次世代パワートレーンや自動運転、先進運転支援システムへの造詣も深い。

今月乗った車

カートピア LEVORG LAYBACK Black Selection | SUBARU
LEVORG LAYBACK Black Selection

全長×全幅×全高 /4770×1820×1570mm
最低地上高 / 200mm
エンジン / 1.8L DOHC 直噴ターボ“DIT”
トランスミッション / リニアトロニック
駆動方式 / AWD(常時全輪駆動)
タイヤサイズ / 225/55R18

*:全高はルーフアンテナを含む数値

SUBAROADとは

カートピア 参道に佇むレヴォーグ レイバック | SUBARU

SUBARU IDをお持ちの方ならどなたでも利用できる SUBARUオリジナルのドライブアプリです。現在のコース数は25本を超えました。スマートフォンにアプリをダウンロードしてコースを選び、ドライブをお愉しみください。

アプリのダウンロードは
こちらから

*Apple CarPlay対応

*Apple CarPlay対応

• iPhone、App Store は Apple Inc.の商標です。

• Android、Google Play、Google Mapsは、Google Inc.の商標です。

*ダウンロード時はWi-Fi環境のあるところでの操作を推奨。

SUBAROAD湯河原編

おとなの休日。歴史と自然が織りなす癒しの湯河原ドライブ


厳島湿生公園~國府津山 寳金剛寺~石垣山一夜城~
ひもの山安 ターンパイク店〜アネスト岩田 ターンパイク箱根~
湯河原惣湯Books and Retreat

走行距離:58㎞
走行時間:1時間40分(各施設での体験時間は含みません)

今月の紹介ポイント


國府津山 寳金剛寺

住所:神奈川県小田原市国府津2038番地
TEL:0465-47-2530
https://hohkongohji.jp/

湯河原惣湯 Books and Retreat

住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566
TEL:0465-43-7830
https://yugawarasoyu.jp/

※金額はすべて消費税込み。2025年3月現在のものです。

※SUBAROAD湯河原編には当記事に掲載していないスポットもございます。
 アプリをバディにドライブでぜひ実体験ください。

Photographs●内藤 敬仁

※こちらの記事は2025年春号に掲載した内容です。

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