SUBARU 趣味の達人列伝
File1:マウンテンバイクの達人
トピック | 2025/09


仕事も遊びも常に全力で情熱を注ぐSUBARU社員たち。その中には、さまざまな趣味のフィールドの達人がいます。フォレスターの純正アクセサリーは、商品企画の段階から“趣味の達人ヒアリング”を行いながら、趣味を極めた者だけが持つリアルな声(要望)を元に、開発されました。フォレスターのポテンシャルを極限まで解き放つ、純正アクセサリーの開発ドキュメントをお楽しみください。


- マウンテンバイクの達人
- 須崎 兼則(すさき かねのり)
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株式会社SUBARU アフターセールス企画部主査
マウンテンバイク歴30年。中学生の頃にマウンテンバイクに乗りはじめ、現在は自転車関連ブランドからのスポンサードも受けているほどの達人。SUBARUではデザイナーとしての顔も持っている。

マウンテンバイクは絶対に正立状態で運びたい
●Why?
「油圧式ディスクブレーキにはオイルが封入されており、逆さまにすると漏れや気泡が混入して機能に支障をきたすおそれがあるからです。また、逆さまにすることで精密にチューニングしたハンドルバーやサドルに荷重がかかり、傷ついたり変形したりするリスクも避けたいので、クルマで運搬する際に正立状態で固定して運ぶのは、マウンテンバイク乗りの鉄則です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?


後席を倒したフォレスターの荷台に自転車を積載して固定するためのパーツです。フロントフォークを固定するサイクル固定ブラケットは2個あり、最大2台の自転車を積載することができます。
●達人の着眼点:フロアから3㎝の高さまで下げたサイクル固定ブラケット(スルーアクスル用)
前輪を外した状態で、自転車のスルーアクスル(ホイールをフロントフォークに固定するシャフト)を挟み込んでフロントフォークを固定するサイクル固定ブラケットは、アルミ製のサイクルボード本体からオフセットした位置に、挟み込み部分を設けています。
これは「長いフロントフォークの自転車も積載できるように少しでも高さを稼ぎたい」という達人の強い要望に応えてデザインしたためで、純正のカーゴサイクルキャリアを使用すると、フォレスターの荷室にハンドル部高さ750㎜までの自転車を積載することができます。



スポーツ走行後、泥だらけになったマウンテンバイクを
汚れを気にせず愛車に積みたい
●Why?
「フィールドを走行した後のマウンテンバイクは、思った以上に砂ぼこりや泥などの汚れが付着しているからです。積載前にある程度の汚れを落としたとしても、どうしても砂ぼこりや泥を持ち込むことは防げません。そこで、荷室に載せる場合は車内を汚さないための工夫が必要です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?



フォレスターX-BREAKには、水濡れや汚れも気にせずに使える撥水カーゴフロアボードを標準装備しています。さらに、SPORT、Premiumグレード用にカーゴフロアから後席背面をカバーする樹脂製のカーゴトレーマットを、カーゴサイクルキャリアと共着できるように新開発しました。
新たに開発したカーゴトレーマットは、付着した泥や水が外に漏れないような外周部の縁の機能性はそのままに、カーゴサイクルキャリアと干渉しないように適切な寸法で設計しました。走行した後のマウンテンバイクのような、泥や水が付着したギアを積載する際に車内が汚れるのを防止し、使用後は水拭きしてお手入れすることもできます。

天井の傷付きを気にせずに積み下ろししたい
●Why?
「ワゴンタイプのクルマで自転車を運ぶ際によくあるお悩みが、クルマのルーフに汚れや擦り傷が付きやすいことです。特に少し下がったゲート開口部に近いルーフ後端部はタイヤやハンドル部をぶつけて汚したり、傷付けたりしやすいので、積み降ろしの際にはとても気を遣うところです」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?





競技や練習の合間に愛車のリヤゲートを開けてひと休みしたい
●Why?
「競技や練習の合間に自転車を近くに置き、腰かけて飲料や軽食を補給するなど、ちょっとした休憩を取ります。そんなとき、リヤゲートを開けてゲートにいろいろなギアを吊り下げ、ラゲッジルームの開口部に腰掛けてひと休みすることが多いのですが、その際、クルマに汚れや傷が付いてしまったり、反対にボディに付着した汚れが服に着いてしまったりする恐れがあります。そんなときにクルマをケアしつつ、段差をカバーして、快適に腰かけられるようなクッションがあると便利です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?


芯材にクッション素材を使ったベンチシートです。このカーゴベンチシートを展開すればクルマの汚れを気にせずに、ラゲッジルームに腰掛けることができ、また、荷物を積み下ろしするときにはバンパーを傷付きから保護することができます。
さらに、車外に持ち出して地面に広げて使うことも想定して裏面は汚れにくい防水生地を使用しました。飲み物などを収納できるポケットや、肩に掛けて持ち運べるベルトも設定しているので、レース・スポーツ観戦などでスタジアムクッションのように使うこともできます。


小さなパーツやドライバーなどの工具を置いておける小物入れが欲しい
●Why?
「競技や練習の合間にはラゲッジルームで休憩したり、バイクのチューニングをしたりすることがあります。そんなとき、リヤゲート周辺にちょっとしたモノを収納しておける場所が欲しいのです。休憩時にサングラスやドリンクなどをちょっと置いたり、チューニング時には、ドライバーや各種の機能・サイズのレンチ類などの工具を一時的に収納できるような場所があると便利です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?


樹脂製で耐荷重は3㎏。取り付け時にユーティリティフック1セット(2個)が必要です。左右対称のデザインなので、ラゲッジルームの左右どちら側にも取り付けることができます。ラゲッジルームに腰かけて休憩するときや、バイクをチューニングするときだけでなく、車中泊をする際も、キーやメガネの置き場、充電ケーブルやスマートフォン、タブレットなどの電子機器をまとめて置ける場所として何かと重宝します。

中央部はペットボトルやタンブラー、小さめのマグカップが入るように設計されており、近くにあるシガーソケットから電源を取ってボトル型の空気清浄機を置くこともできます。
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