SUBARU 趣味の達人列伝
File3:釣りの達人
トピック | 2025/11
仕事も遊びも常に全力で情熱を注ぐSUBARU社員たち。その中には、さまざまな趣味のフィールドの達人がいます。フォレスターの純正アクセサリーは、商品企画の段階から“趣味の達人ヒアリング”を行いながら、趣味を極めた者だけが持つリアルな声(要望)を元に、開発されました。フォレスターのポテンシャルを極限まで解き放つ、純正アクセサリーの開発ドキュメントをお楽しみください。
- 新型フォレスター アクセサリー開発担当
- 左:室井 弘和(むろい ひろかず)
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スバル用品株式会社
新型フォレスターの開発では、純正アクセサリーの開発に携わった。海での投げ釣りや、管理釣り場でのルアー釣りをした経験がある。
- 釣りの達人
- 右:伊藤 哲也(いとう てつや)
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スバル用品株式会社
“バス釣り”をメインに、様々な地域の湖や沼を巡る釣りの達人。更なるサイズのブラックバスを求め、遠方へドライブすることも。
到着後はすぐに釣り場に向かいたい
●Why?
伊藤さん「釣りは時間との戦いです。私は、釣り用語で『朝マズメ』と呼ばれる時間帯に釣りをすることが多いです。魚の活動が活発でよく釣れる時間帯なのですが、夜明けから日の出の前後1時間程度というわずかな時間しかありません。そのため、前日に魚や釣り場に合わせた仕掛けの装着を済ませた状態で釣り竿(ロッド)を積んでおき、当日は餌などの準備だけですぐに釣り場へ向かえるようにしています。積載においては、少しでも時間のロスを減らすためにロッドの積み下ろしやすさが重要です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?
室井さん「ロッドホルダーがあれば積み下ろしは“ロッドを抜き差しするだけ”で完了します。時短を叶えつつ、ロッドを安全に固定するために2つのアイテムが活躍しています。1つ目は、リヤ席のアシストグリップに取り付けるスマートバーに巻きつける、ロッドクッション。竿先が沈み込む柔らかいクッション素材と、摩擦抵抗の働きで竿先を優しく固定します」
室井さん「2つ目は、純正アクセサリーのユーティリティバー(別売)に取り付けるホルダーブラケット。本体についているゴムバンドが、積み下ろしのしやすさとロッドの固定を両立しています。ゴムバンドに釣り竿のグリップを押しつけながらグリップ保持位置へ差し込むだけで、固定が完了。ゴムバンドなら可変なので、どんな形のグリップでも対応可能なうえ、固定のために何かを付け外す必要もないので、時短に貢献しています」
ロッドと荷物をたくさん積みたい
●Why?
伊藤さん「釣り方、場所によってロッドを使い分けるため、セッティングの異なるロッドを3、4本ほど持参し、状況に合わせて持ち替えられるようにクルマに積んでおきます。そのため、たくさんロッドを積める方が良いのですが、高価で繊細な道具なので運び方に注意が必要です。また、ロッド以外の道具も積みますし、釣りは万が一に備えて2名以上で行動するので人数分の荷物が増えることもあり、ロッドも荷物も詰める積載性があると釣り人にとっては嬉しいです」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?
室井さん「ロッドホルダーは、スマートバーで竿先を上げて車内上部に収納する仕様にしたことで十分にロッドを積載でき、荷室の確保も叶えることができました。スマートバーは数mm単位で高さを調節できるので、お持ちのロッドに合わせて固定位置を調整いただけます。最大5本まで収納でき、ホルダーブラケットの位置を調整すれば、ロッド同士の間隔を保ったまま安全に運ぶことができます」
車内のプライベート空間を保ちたい
●Why?
伊藤さん「基本的に釣りは同じ場所にいるので、車内で昼食や休憩をとることもあります。その時に人目を気にせずにくつろげる空間があるといいなと思います。また、釣りをしている間は長時間クルマから離れるので、車外から見てロッドなど高価なアイテムが車内にあることがわかると、盗難のリスクも高まります。なので、外から車内が見えないようにすると、防犯面でも安心です」
●達人の要望を解決するために生まれたアイテムは?
室井さん「高い遮光性で車外からの人の目を遮ることに加え、換気用のネットもあるのでオールシーズン使えるアイテムです。フロント、リヤだけでなく、前後席のサイドウィンドゥとリヤクォーターガラスまで全ての窓を覆うことができます。車中泊だけでなく、アウトドアアクティビティーやスポーツの合間に休憩をとる際にもおすすめです」
白紙から始まり、達人と作り上げたアイテム
室井さん「ロッドホルダーの開発は、無謀と言えるほど難しい挑戦でした。釣り人の多くはバンやワンボックスなど背が高いクルマを使っているケースが多く、ロッドを積載する市販のアイテムでは乗用車タイプで車高が低いフォレスターにマッチするものはほとんどありませんでした。なので、私たちはフォレスターでも快適に使えるものを1から検討することになったのです。
伊藤さんをはじめとする達人の声を元に、固定方法や積載位置、安全性試験をほぼ白紙の状態から検討できたことは、技術者としては非常にやりがいのある開発となりました。また、限られた車内空間で「積載性」「時短」「安全性」といった釣り人の要望をどうやって叶えるか、課題に向き合うことで釣り現場のニーズを肌で感じることができ、釣りへの理解も深まりました」
室井さん「また、SUBARUが第一に考える “安全”はアクセサリー開発でも同じです。竿先を天井に接するようにしたことや、2つのアイテムを使った固定方法は達人の要望を叶えることはもちろん、ロッドが乗員にぶつかることによる怪我・事故の防止にも役立っています。
車内の天井に物を収納するのはこれまでにない試みだったので、安全性能の試験は実車の試験評価を行うチームとの要件づくりから始まりました。実際にエアバッグを作動させる試験を行うなど、標準装備品と同じ安全基準で商品化することができたのも、純正アクセサリーならではだと思います」
伊藤さん「初めてロッドホルダーを見た時、『釣りの現場で便利に使えそうだな』と直感しました。特に、天井の空間を活用することで荷室にゆとりが生まれたのは、釣り人にとって嬉しいポイントです。複数のロッドを積載できるうえに、追加でロッドや荷物を積みたい場合も対応できそうだなと思いました」
室井さん「私も、完成したアイテムを見て、自分が開発に携わったロッドホルダーを実際に使って釣りに行ってみたい気持ちが自然と湧いてきました」
※ロッドホルダーを使用している場合、後席は使えません。
※ロッド搭載時はスマートインナーミラーの使用を推奨。
室井さん「フォレスターでは、アレンジの幅が広いユーティリティフック、ユーティリティバーを軸に、ロッドホルダーなど汎用性のある純正アクセサリーを多数ご用意しました。ぜひカスタマイズして活用していただけたらと思います。もちろん、ロッドホルダーやサーフボードホルダーなど、セット売りの商品だけでも十分にご活用いただけます。フォレスターの機能性をさらに高める純正アクセサリーが皆様のアクティブライフの後押しになったら嬉しいです」
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