カートピア9月号 TOURING With SUBARU

Touring with SUBARU

山岳絶景と走りを堪能し、
古の宿場町へ

宮城県白石市〜山形県上山市

青空とのコントラストが美しいピュアレッドのレヴォーグ 1.6STI Sport EyeSightで出かけたのは、宮城県と山形県とを結ぶ蔵王エコーライン。冬季には雪で閉鎖されてしまうこのルートを走ることができるのは、4月下旬から11月の初旬まで。途中には火口湖の御釜(五色沼)もあるため、通行可能シーズンは多くの旅人で賑わう。
今回はこの山岳観光ルートでレヴォーグの走りを堪能してから、山形側にある往時の面影を残す宿場町を訪ねる旅を企画した。

レヴォーグで駆け抜ける
緑のエコーライン


東京をスタートして東北道を北上すること5時間弱。途中、大谷PA付近で渋滞に遭遇したがアイサイト・ツーリングアシストを使っての高速ツーリングはとても快適で300km超という距離を感じさせなかった。白石ICで東北道と別れ、蔵王エコーラインを目指して国道457号のゆるやかな上り坂を西へ走る。蔵王エコーラインは昭和37年に全線開通した山岳道路で、取材時(8月初旬)は夏真っ盛りの生き生きとした緑が広がっていたが、秋になると美しい紅葉に覆われる絶景のツーリングルートだ。

県道12号白石上山線のうち、宮城県蔵王町倉石岳〜山形県上山市永野までの26kmほどの区間を「蔵王エコーライン」と呼ぶ。写真は頂上近くの眺望。

“県道12号白石上山線”のうち、宮城県蔵王町倉石岳〜山形県上山市永野までの26kmほどの区間を「蔵王エコーライン」と呼ぶ。
写真は頂上近くの眺望。

蔵王エコーラインの駒草平にある展望台から望む不帰の滝[かえらずのたき]。

蔵王エコーラインの駒草平にある展望台から望む不帰の滝[かえらずのたき]。

遠刈田温泉を過ぎてほどなく、県道12号を左折すると大鳥居をくぐり抜けて蔵王エコーラインに入る。しばらくは背の高い木々が両側から道を覆った緑のトンネルの中を走り、10分ほどで滝見台の展望台に着いた。展望台からは深い緑の中を流れ落ちる、落差181mの三階滝や不動滝を遠望することができる。

滝見台展望台から先の道は徐々に山岳道路らしいワインディングが増えてくる。道は片側1車線で路面状態も良いので安心して走ることができるが、バイクのツアラーも多く、時折センターライン側にバイクを傾けてコーナリングしてくるライダーがいるので注意が必要だ。レヴォーグ1.6STI Sportで走るワインディングは非常に愉しい。STIチューニングビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリングと225/45R18タイヤとのマッチングは絶妙で、どんなコーナーも路面に張り付くように思った通りのラインをトレースできる。コーナーの立ち上がりも1.6Lインテリジェント“DIT”エンジンが、排気量1.6Lとは思えないゆとりあるトルクでしっかりと気持ちの良い加速を提供してくれる。

蔵王観光のハイライト“御釜”。刈田岳、熊野岳、五色岳の3峰に囲まれた火口湖は神秘的なエメラルドグリーンの水を湛えている。

蔵王観光のハイライト“御釜”。刈田岳、熊野岳、五色岳の3峰に囲まれた火口湖は神秘的なエメラルドグリーンの水を湛えている。

蔵王ハイラインの頂上駐車場にクルマを駐め200mほどを歩いて登頂できる刈田岳山頂(標高1758m)。刈田嶺神社奥宮がある。

蔵王ハイラインの頂上駐車場にクルマを駐め200mほどを歩いて登頂できる刈田岳山頂(標高1758m)。刈田嶺神社奥宮がある。

標高が上がるにつれて周囲の植物の丈は低くなり、駒草平展望台を過ぎた辺りからぐんと眺望が開けてくる。そこから5分ほどで分岐路を右折、有料道路の蔵王ハイラインに入る。蔵王ハイラインはほんの5分ほどで山頂駐車場に着いてしまうわずかな距離だが、車窓からの景色は立ち枯れの針葉樹が林立した独特の雰囲気を醸し出していて、走ってみる価値はある。山頂駐車場には、のんびりと夕景を待つ人たちの影が長く伸びていた。

蔵王ハイラインを走るレヴォーグ 1.6STI Sport EyeSight

羽州街道随一の宿場町・楢下宿


滝沢屋の縁側の障子は一般的な左右にスライドするものではなく上下にスライドして重ねる珍しい構造。客が多いときにはこれをすべて取外して縁側に座らせたという。

滝沢屋の縁側の障子は一般的な左右にスライドするものではなく上下にスライドして重ねる珍しい構造。
客が多いときにはこれをすべて取外して縁側に座らせたという。

滝沢屋の観音開きの大扉を説明するガイドの木村富夫さん。

滝沢屋の観音開きの大扉を説明するガイドの木村富夫さん。

旅の二日目は蔵王エコーラインを山形側に下った上山市を巡った。まず訪れたのは郊外にある楢下。ここはかつて羽州街道の宿場町として賑わった場所で、今も往時の面影を感じさせる史跡がある。上山市街から県道13号を七ヶ宿方向に20分ほど走り、旧道に入ると道路の左側に立派な木造建築が現れた。脇本陣滝沢屋というかつての庄屋の家で、今は邸内に様々な古民具を展示しており、ガイドの木村富夫さんが展示物と楢下宿の由来を詳しく案内してくれる。

「楢下は青森、久保田、山形13藩の大名が参勤交代の宿駅として使い、近くに金山、銅山もあったことから、羽州街道の要衝として栄えました。この建物は庄屋を務めた丹野家のもので屋号を“滝沢屋”とし“滝沢諸白”というお酒の造り酒屋でもありました」

楢下宿の中央を流れる金山川には、明治期に建造されたアーチ式石橋が二つ架けられている。写真は明治15年竣工の“覗橋”。

楢下宿の中央を流れる金山川には、明治期に建造されたアーチ式石橋が二つ架けられている。写真は明治15年竣工の“覗橋”。

木村さんの案内で、旧道からさらに路地を入ったところにあるコの字型の宿場跡に入ってみると、明治時代に架けられたアーチ式石橋があった。西洋の技術を取り入れて造ったというその橋は端正かつ、しっかりした造りで、今もレヴォーグで渡ることができた。

左の写真は上から定番の「玉こんにゃく」、もち米と合わせた「餅こんにゃく」、固めの食感に仕上げたこんにゃくを使った「焼き鳥風こんにゃく」。中央と右の写真はいずれも三懐石料理から。「煮物:茄子と蒟蒻の博多」と「造り:海苔刺身蒟蒻、烏賊刺風蒟蒻ほか」

左の写真は上から定番の「玉こんにゃく」、もち米と合わせた「餅こんにゃく」、固めの食感に仕上げたこんにゃくを使った「焼き鳥風こんにゃく」。中央と右の写真はいずれも三懐石料理から。「煮物:茄子と蒟蒻の博多」と「造り:海苔刺身蒟蒻、烏賊刺風蒟蒻ほか」。

こんにゃくへの想いを熱く語る丹野こんにゃくの丹野益夫会長。

こんにゃくへの想いを熱く語る丹野こんにゃくの丹野益夫会長。

丹野家の子孫が現在楢下でこんにゃく造りを営んでいると聞き、午後はそちらを訪ねてみた。県道13号沿いに“こんにゃく番所”の看板を掲げた丹野こんにゃくは次々に顧客のクルマが訪れる人気のお店だった。店内に入ると、お土産コーナーには山形名物の玉こんにゃく以外にも、こんにゃくを使った様々な商品が並んでいた。生刺身こんにゃく、かぼちゃこんにゃく、とまとこんにゃく、各種の果物と合わせたデザートこんにゃくなど意外なものが多い。
「ここの地下水が弱アルカリ性なので、こんにゃく造りに適していたのです。この水で造った臭いのない生刺身こんにゃくをベースに使えば、あらゆる食材と組合わせることができます」と、会長の丹野益夫さんは話す。最近は山形の大学生とコラボレーションして、こんにゃくの成分を化学的に分析して新しい商品開発をしているという。
「こんにゃくは研究すればするほど食材としての新しい可能性が見えてきます」

新しい発想と伝統の技で造られたユニークなこんにゃくのお土産をたくさん荷室に積み込み、レヴォーグは帰途に就いた。

葉山温泉街の裏手にある花咲山展望台からは遠景に蔵王連峰を、手前には山形県上山市の街並みを一望できる。

葉山温泉街の裏手にある花咲山展望台からは遠景に蔵王連峰を、手前には山形県上山市の街並みを一望できる。

今月のルート


遠刈田温泉〜蔵王エコーライン〜
滝見台(滝見台展望台)〜脇本陣滝沢屋〜こんにゃく番所

今月の紹介ポイント


こんにゃく番所・丹野こんにゃく

山形県上山市楢下1233-2
TEL 023-674-2351
http://www.tannokonnyaku.co.jp/
営業時間 売店9:00〜17:00/食事11:00〜16:00/カフェ9:30〜16:00
定休日 火曜

脇本陣滝沢屋

山形県上山市楢下字乗馬場1759-1
TEL 023-674-3125
営業時間 9:00〜16:45
定休日 水曜/年末年始

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