カートピア10月号 TOURING With SUBARU

清津峡渓谷トンネル終点のパノラマステーション。水盤の水は数センチの深さなので、水温を感じながら裸足で歩くことができる。

Touring with SUBARU

初秋の魚沼美景を覗く

新潟県南魚沼市~十日町市

清津峡渓谷トンネル終点のパノラマステーション。水盤の水は数センチの深さなので、水温を感じながら裸足で歩くことができる。

まだ暑さの残る8月下旬。季節の変わり目を告げるように地面を濡らす秋雨。すっきりしない天気に気分が沈みがちだからこそ、ドライブで気分転換したい。
今回のパートナーであるWRX S4 STI Sport EyeSight に乗り込み向かう先は、ワインディングを愉しめるとドライバーの間で名高い「魚沼スカイライン」。
南魚沼市と十日町市の市境を尾根伝いに走る約20kmのコースからは大自然のパノラマを満喫できるという。
よし、行こう。鮮烈なWRブルー・パールのS4が小気味よく駆け出した。

ドラマチックな自然の大パノラマ


魚沼スカイライン中間地点にある十日町展望台からの眺め。満天の星のもとで見る夜景もおすすめだが、道中に照明灯が無いので夜間通行にはご用心。

魚沼スカイライン中間地点にある十日町展望台からの眺め。満天の星のもとで見る夜景もおすすめだが、道中に照明灯が無いので夜間通行にはご用心。

関越自動車道 六日町[むいかまち]ICを降りて、「ほくほく街道」という愛称の国道253号を西に数分走ると、魚沼丘陵を這うように魚沼スカイラインが続いていた。南魚沼市の八箇峠[はっかとうげ]を起点に、十日町市[とおかまち]の十二峠[じゅうにとうげ]を目指して18.8kmのワインディングロードを南下する。稜線付近まではセンターラインが無く狭い道が続くため、対向車には十分注意が必要だ。15分ほど勾配の強い道を走ると、魚沼スカイラインの折り返し地点である十日町展望台に到達した。標高730mのこの地点は駐車スペースも確保されている絶景ポイント。雨も上がっていたので、クルマから降りて南魚沼の代名詞である田園風景を見下ろす。そこには開放感あふれる景色が広がっていた。ちょうど実った稲穂が頭を垂れ始め、黄金に色づいた姿が美しい。10月は早朝に雲海が望めることもあるという。目の前では花穂[かすい]をつけたススキが、盆地から向かってくる風に心地よさそうになびいていた。引き続き十二峠に向かってドライブを再開する。雨に濡れた下り坂に一段と気を引き締める。S4のダイレクト感のあるハンドリングが頼もしい。木々から時々覗く魚沼盆地が遠くまでよく見える。信号機の無い魚沼スカイラインで意のままに、爽快な走りを味わった。

壁面に設置された複数の円形鏡に外光や緑が映る「第3見晴所」。鏡の裏からこぼれ出るオレンジの照明が、ミステリアスな雰囲気を醸し出す。

壁面に設置された複数の円形鏡に外光や緑が映る「第3見晴所」。鏡の裏からこぼれ出るオレンジの照明が、ミステリアスな雰囲気を醸し出す。

渓谷トンネルのエントランス施設2階にある足湯で、歩き疲れた足を労わる。天井の反射鏡には清津川が映る。

渓谷トンネルのエントランス施設2階にある足湯で、歩き疲れた足を労わる。天井の反射鏡には清津川が映る。

十二峠を過ぎると、交通量の多い国道353号に突き当たった。この近辺には日本有数の景勝地、「清津峡[きよつきょう]」がある。渓谷へは10分ほどで辿り着いた。清津川の澄んだ空気に包まれ、体感温度がぐっと下がる。1988年の落石事故以来閉鎖されていた清津峡渓谷。雄大な自然美を安心して鑑賞できるようにと、1996年に歩道専用の「清津峡渓谷トンネル」が誕生した。2018年には、十日町市で開催された「大地の芸術祭」の一環として、全長750mのトンネル内に現代アート作品を展開した。陽の光が当たらず、ヒンヤリとしたトンネル内には神秘的な雰囲気がある。通路に設置された3つの見晴所では、柱状節理[ちゅうじょうせつり]という六角柱状の割れ目を生じた雄々しい岩肌を間近に見ることができた。次々と現われる斬新なインスタレーションに夢中になる。入坑から30分ほど歩いただろうか、終点のパノラマステーション(ページ最上部写真)から外光が差していた。峡谷から湧き出た沢水を張った床は、清津峡の険しいV字を映す水鏡となる。その幻想的な光景に目を奪われた。涼やかな水面に素足を浸し、豊富なマイナスイオンを浴びて一息ついた。

内から外から、
滋養たっぷり


清津川沿いに停車するWRX S4 STI Sport EyeSight。川辺は一段と涼しくて気持ちいい。

清津川沿いに停車するWRX S4 STI Sport EyeSight。川辺は一段と涼しくて気持ちいい。

清津峡を後にして、昼食をとるべく魚沼スカイラインを北上し、再び八箇峠を目指す。岐路が少ないため、道に迷うことなく走りを愉しめる。往路では見えなかった景色が新鮮だ。アップダウンの激しいうねり道が綺麗にうかがえる。10月中旬からはカエデ・ブナ・ナラなどの落葉広葉樹の鮮やかな紅葉が見物[みもの]だという(魚沼スカイラインは、積雪のため11月上旬~5月上旬まで通行止めになる)。

自家製の食材にこだわる鹿小屋の「雲洞の恵み ばあちゃん自家製きりざい丼」(税込み・950円)。

自家製の食材にこだわる鹿小屋の「雲洞の恵み ばあちゃん自家製きりざい丼」(税込み・950円)。

八箇峠を出て、ほくほく街道を南東に進むこと約20分。南魚沼の中でもとりわけ極上米が穫[と]れると評判の塩沢地区に入った。全国有数の豪雪地帯である南魚沼一帯は清らかな雪解け水や、魚沼丘陵に囲まれた盆地気候など、美味しい米を栽培する条件が整っている。しばらく行くと、稲刈り前の田園風景に佇む古民家「茶屋 鹿小屋[しかごや]」があった。店名の由来を「昔この場所で鹿を14頭ほど飼っていたからです」と教えてくれたご店主。総けやき造りの店内は太い柱がどっしりと店を支え、天井では曲がり梁[はり]が貫録を見せていた。鹿小屋自慢の「雲洞[うんとう]の恵み ばあちゃん自家製きりざい丼」をいただく。自家米コシヒカリの上に納豆、たくあん、野沢菜、鮭そぼろ、イクラが丁寧に盛られていて、豊かな色彩が食欲をそそる。「きりざい」とは魚沼の郷土料理で、たんぱく質の豊富な納豆をできるだけかさ増しして食べるために、野菜や漬物を刻んで混ぜたことが起源だそう。初めて食べるきりざい丼は、滋味豊かな逸品だった。噛むほどに甘い白米と歯応えのある漬物に驚いた。夏休みにおばあちゃんの家でくつろぐ少女のような気持ちで、ゆったりとした時を過ごした。

雲海が出現すると、景色と湯が繋がって見えるという「雲海の湯」。雲海は寒暖差の激しい秋と春の早朝に高確率で見られる。

雲海が出現すると、景色と湯が繋がって見えるという「雲海の湯」。雲海は寒暖差の激しい秋と春の早朝に高確率で見られる。

お腹も満たされたところで、気ままなドライブを続ける。鋭い加速で南魚沼市からほくほく街道に乗り、ひたすらに走るS4。1時間ほどかけて到着した松代[まつだい]地域には棚田が多く点在していて、日本の原風景を感じる。日帰り旅も終盤に入り、これまでの心地よい疲れを流すために十日町市の名湯「まつだい芝峠[しばとうげ]温泉 雲海」に立ち寄ることにした。眼下に迫る山々を一望できる露天風呂「雲海の湯」。天空に浮かんでいるかのような浮遊感があり、迫力満点だ。黄色味がかったお湯は肌に馴染む滑らかな湯触りで、心身を癒してくれる。次に来るときは宿泊しようと心に決め、満足のいく一日をしめくくった。

雨が降る中、魚沼スカイラインで出会った雲海。このような雨天時の雲海は持続せずにすぐ消えてしまうため希少なのだそう。

雨が降る中、魚沼スカイラインで出会った雲海。このような雨天時の雲海は持続せずにすぐ消えてしまうため希少なのだそう。

今月のルート


魚沼スカイライン~
清津峡渓谷トンネル~
茶屋 鹿小屋~まつだい芝峠温泉 雲海

今月の紹介ポイント


清津峡渓谷トンネル

新潟県十日町市小出
TEL 025-763-4800
https://nakasato-kiyotsu.com/
開坑時間 8:30~17:00(最終入坑16:30まで)
※冬期休業あり
入坑料 大人(高校生以上) 600円・子供(小・中学生) 300円・未就学児 無料
駐車場 あり(無料)

本ページ掲載写真(上から1・3・4枚目):
マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「Tunnel of Light」

田舎料理・そば処 茶屋 鹿小屋

新潟県南魚沼市雲洞437
TEL 025-782-4828
営業時間 11:00~15:00/17:00~20:00
※土日祝日は11:00~20:00
定休日 水曜日
駐車場 あり(無料)

まつだい芝峠温泉 雲海

新潟県十日町市蓬平11-1
TEL 025-597-3939
https://www.shibatouge.com/
日帰り入浴(水曜日定休)
営業時間 10:00~20:00(夏季)/10:00~18:00(冬季)
入館料 大人 600円・小学生 300円・幼児 無料
駐車場 あり(無料)
※宿泊等をご利用のお客様は宿へお問い合わせください

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