SUBAARU ACTIVE LIFE SQUARE

WRXファンミーティング2019開催レポート

REPORT
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2019.11.9 sat WRXファンミーティング2019開催レポート SUBARU ActiveLifeSquare
開催場所
愛知県新城市のふれあいパークほうらい
概要
初の「WRXファンミーティング2019」が実施されました。これは、世界で戦うために誕生したWRXを長年にわたりご愛顧いただいているお客様と熱い想いを共有し、SUBARU/STI関係者が感謝の気持ちをお伝えする場として企画されたもの。当日はスペシャルゲストとして、SUBARUワールドラリーチームで2003年のFIA世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンを獲得したペター・ソルベルグさんも来場。約2,000人のWRXファンとの記念撮影やスペシャルランなどを披露し、大いに盛り上がる1日となりました。
WRXファンミーティング2019のイメージ1

11月9日(土)、愛知県新城市のふれあいパークほうらいにて初の「WRXファンミーティング2019」が実施されました。
これは、世界で戦うために誕生したWRXを長年にわたりご愛顧いただいているお客様と熱い想いを共有し、SUBARU/STI関係者が感謝の気持ちをお伝えする場として企画されたもの。当日はスペシャルゲストとして、SUBARUワールドラリーチームで2003年のFIA世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンを獲得したペター・ソルベルグさんも来場。約2,000人のWRXファンとの記念撮影やスペシャルランなどを披露し、大いに盛り上がる1日となりました。

WRXファンミーティング2019のイメージ2

秋の抜けるような青空のもと、続々とWRXが駐車場に入っていきます。集まったWRXは新旧合わせて約1,000台!またその他SUBARU車100台を合わせて合計1,100台が集結しました。WRXで埋め尽くされた駐車場の様子はまさに壮観のひと言。かつて乗っていたモデルに目を細める方、限定車のオーナーと話し込む方、WRXの入場列を眺める方、STIほかの物販ブースに立ち寄る方など、開会前の段階からすでに皆様がこのイベントを楽しんでくださっている様子が伝わってきます。メイン会場となる芝生広場には、WRX STIとEJ20の歴史を物語る6台の車両が展示されましたが、いずれの車両にも柵はなく、写真撮影も自由。運転席を覗き込んだり、記念写真を撮影したり、説明スタッフの解説に耳を傾ける方など、思い思いのスタイルで、イベントスタートまでの時間をのんびりと過ごされていたのが印象的でした。

WRXファンミーティング2019のイメージ3

イベントのスタートを告げるのは、かつてSUBARUワールドラリーチームでWRCを戦ったSUBARUインプレッサWRC'98と、2019年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースでSP3Tクラスの連覇を果たしたWRX STI NBRチャレンジ2019のエンジン始動です。もちろん2台に搭載されているエンジンはEJ20をベースとしたもの。1998年と2019年、登場年度は20年ほども異なりますが、そのルーツは同じということが、エキゾーストノートを聞いた方には伝わったのではないでしょうか。

WRXを愛するお客様が、SUBARU/STIのスタッフと親しみをもって対話していただけるよう、オープニングステージには普段トークショーなどにはあまり登場することのないSUBARU/STIのスタッフも全員登壇し、挨拶を行いました。マーケティング推進部の小島敦部長による開会宣言ののち、いよいよファンミーティングのプログラムが始まります。

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ステージイベントの最初は、EJ20にまつわるスペシャルトーク。富士重工業(当時)でエンジン設計に携わったSTI平岡泰雄社長、同じく富士重工業(当時)でレガシィRSの車両開発に携わったSTI車両実験部ハンドリングエキスパート辰己英治、90年代、WRCプロジェクトの初期から携わったSUBARU商品企画本部の嶋村誠主査の3名による“ここだけの話”が展開されました。開発秘話や当時のエピソードなども含めたトークショーは、80年代に苦労しながら作り上げたEJ20が、WRCを代表とする様々なモータースポーツで戦い鍛えられ、そして30年が経った今もニュルブルクリンクで連覇を達成できる力をもっている、という壮大なストーリーを感じられるものとなりました。

WRXファンミーティング2019のイメージ5

続いては、2003年にSUBARUでWRC世界チャンピオンとなったペター・ソルベルグさんが登場!SUBARUの青いレーシングスーツに身を包み颯爽とステージに上がると大歓声が。SUBARUワールドラリーチームに在籍していた当時と変わらない笑顔で歓声に応えます。WRC時代の思い出やEJ20などについてなど、SUBARUとともに世界の最前線で戦い続けてきた彼ならではの話に、会場に集まったお客様も聞き入っていました。そして、さらなるサプライズとして、4度のWRC世界チャンピオンであるトミ・マキネンさんも現れ、会場の盛り上がりは最高潮に。現在はトヨタWRCチームで監督を務めるマキネンさんですが、2002年~2003年にはSUBARUワールドラリーチームに在籍し、若手だったソルベルグさんとともに活躍しました。トークショーはふたりの絶妙な掛け合いによる、笑いの絶えないものとなりました。

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この2019年を限りに、トップレベルのモータースポーツから引退を表明したソルベルグさん。長年SUBARUとともに走り続けた彼への感謝を伝えるため、STI平岡社長が英語でスピーチ。「現役引退を迎えるあなたの長年の功績を讃え、ここに感謝の気持ちを贈ります」と、青い花束を贈りました。ソルベルグさんもこれに応え、「これだけ多くの人に集まっていただき最高です。皆さんから長年にわたる応援をいただいたことは素晴らしい思い出です」と、あらためて集まったWRXファン、そして長年ソルベルグさんを応援し続けてきたSUBARUファンへの感謝を語りました。ソルベルグさん、マキネンさんとともに全体記念撮影を終えたあとは、いよいよソルベルグさんのスペシャルランへ。

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まずはニュルブルクリンク24時間チームを率いる辰己英治総監督がコースイン。歓声に応えながらVAB型WRX STIでゆっくりとスペシャルランのコースを走り、安全のチェックを行いました。続いては、GRB型WRX STIのラリーカーが登場。全日本ラリー選手権で使用された車両に、往年のSUBARUワールドラリーチームのカラーリングを施したものです。ソルベルグさんは、このクルマに乗るのはこれが初めて。にもかかわらず、すぐに乗りこなす様子はさすが世界チャンピオンの貫録を感じさせるものでした。ソルベルグさんは何度もドーナツターンを繰り出し、得意のハコ乗りも披露。スペシャルランのあとはドライビンググローブを集まったWRXファンにプレゼントするなど、WRC参戦当時に“ハリウッド”と呼ばれたエンターテイナーぶりを発揮して、会場を沸かせました。

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イベントの最後を締めくくるのは、SSUBARU商品企画本部でレヴォーグ・WRXを担当する五島賢プロジェクトゼネラルマネージャー、SUBARU第二技術本部の小倉明副本部長、SUBARU商品企画本部の阿部一博本部長のクロージングトーク。それぞれ次世代のWRX、EJ20の後継エンジン、そしてSUBARUの今後についての想いを皆様にお伝えしました。阿部本部長は、「少し待っていただくかもしれませんが、必ず皆さんに大きな楽しさをお届けします。それがSUBARUであると、ぜひ信じて待っていてください」とコメント。それはSUBARUがこれまで培ってきたクルマづくりの哲学を未来に継承し、必ずや良いクルマを送り出すという決意表明、気持ちの表れです。

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こうして、WRXファンミーティング2019はすべてのプログラムを終了。帰路につく1台1台に、SUBARU/STIスタッフが並んで手を振りお見送りします。EJ20というエンジンを30年にわたって作り、鍛え上げてきたSUBARU/STIスタッフにとって、この日WRXファンの皆様が見せた笑顔は、大きな活力となりました。今後ともWRX、そしてEJ20をよろしくお願いいたします。