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大山国立公園とSUBARUロゴ

大山だいせんの自然を
愉しもう!

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活動レポート

2025年10月18日

自然公園財団×SUBARU
「大山ガイドウォーク」

大山隠岐国立公園は、鳥取県、島根県、岡山県にまたがる広大な国立公園です。なかでも中国地方最高峰である大山には、西日本最大級のブナの自然林や、ダイセンキャラボクをはじめとした固有の植物など、豊かで多様ないのちが息づいています。
そんな大山を舞台に、10月18日、「自然公園財団×SUBARU 大山の自然を愉しもう!」が開催されました。この地を知り尽くした自然公園財団のみなさんとともに、自然を学び、愉しみ、守ることの意味を知るためのイベントです。

前日の晴天とは打って変わって、この日はあいにくの曇り空。実は地元では「大山は恥ずかしがり屋」と呼ばれるほど、すぐにその姿を霧や雲の中に隠してしまう山なのだとか。それでも、雲の合間からは時折、山頂が顔をのぞかせてくれます。雄大で、どこか神秘的なその景色に包まれながら、ゆったりとイベントがスタートしました。

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一つの石、一つの木が、いのちをつないでゆく

オリエンテーションでは、自然公園財団鳥取支部の田渕所長から、大山での保全活動や美化活動の取り組みについてご説明いただきました。

なかでも印象的だったのは「一木一石(いちぼくいっせき)運動」に関するお話です。
昭和50年代、大山では登山客の急増によって、山頂部の裸地化が深刻な問題となっていました。そこで地元の有志を中心に、昭和60年にはじまったのが、指定された苗木や石を登山者が山頂まで運ぶ「一木一石運動」です。この取り組みは現在にまで引き継がれ、自然公園財団もそのなかで中心的な役割を担っています。

一つの石、一つの木を、一人ひとりが運ぶことが、いのちを守ることにつながっている——。
大山の自然を愛し、それを守り続けてきた地域の歩みに、参加者のみなさんも熱心に耳を傾けていました。

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美しい秋の野花と、大山の雄大な北壁

オリエンテーションが終わる頃には、雲の切れ間から、わずかに青空がのぞきはじめました。
ここからは北壁から崩れた土砂が河原状に広がる元谷を目指す「健脚コース」と、豪円山(ごうえんざん)や寂静山(じゃくじょうざん)周辺をゆっくり歩く「ゆっくり散策コース」に分かれ、いよいよガイドウォークのスタートです。

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「ゆっくり散策コース」を選んだ参加者のみなさんは、大山ナショナルパークセンターから出発し、「源盛坂(げんせいざか)」と呼ばれる遊歩道を抜け、豪円山スキー場の麓へ。そこからさらに、見晴らしのよい登山道を歩いていきます。

「大山は方角によって、まったく違う表情を見せてくれるんです」と、ガイドを務めてくれた財団スタッフの河井さん。北や西から眺めると、きれいな円錐形をしていることから「出雲富士」「伯耆富士」とも呼ばれる大山。けれど、ここから見える北壁は、切り立った険しい山肌をあらわにしています。
その峻厳な山容に、参加者のみなさんも思わず「うわぁ……!」と息を吞みました。

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「信仰の山」に残された、豊かなブナの自然林

のろし台をあとにした一行は、ふたたび森の中へ。そこには、北壁の荒々しさを忘れさせるような、みずみずしいブナ林が広がっています。

風に揺れる木々のざわめきや、小鳥たちのさえずりを聞きながら山道を歩いていると、ガイドの河井さんが「ブナはね、水をためこむ木なんです」と教えてくれました。
ブナは秋になると葉を落とし、ふかふかとした腐葉土の層をつくりだします。それがまるでスポンジのように雨水をたくわえ、大山の清らかな水を育んでゆくのです。

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こうした手つかずのブナ林が残されているのは、偶然ではありません。大山は古来より「神坐す山(かみいますやま)」として、信仰の対象とされてきました。そんな人々の、山を敬い畏れる気持ちこそが、この森を今日まで守りつないできたのです。

「鎌倉時代には、この山の中に170もの堂舎・僧坊があり、3000人を超える僧兵たちが暮らしていたそうです 」と河井さん。その言葉に、「えー!」と驚きの声が上がります。 そんな時代の名残を伝えるのが、大山寺から大神山神社奥宮まで続く、約700メートルの苔むした自然石の石畳です。その参道をゆっくり下っていくと、ガイドウォークの終着点である宿坊「山楽荘」が見えてきました。

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外来植物から、大山を守っていくために

山楽荘でみなさんを迎えてくれたのは、山の幸をふんだんに使った精進料理。素材本来の味を生かした滋味あふれる料理が、山歩きで疲れた身体をやさしく癒やしてくれます。
ホッとひと息ついたところで、食後は財団スタッフの祝原さんを講師として、近年、大山で問題となっている外来植物についてのお話を伺いました。

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外来植物とはその名のとおり、人間の活動によって持ち込まれた、もともとその地域にはなかった植物のこと。
そのなかには繁殖力が強く、周囲の生態系に悪影響を及ぼすものも存在します。すでに大山周辺でも、セイタカアワダチソウやアメリカセンダングサ、ヒメジョオンといった外来植物を、あちこちで見かけるようになっているそうです。

「こうした外来植物が、大山の特別保護地区に侵入してしまえば、在来種は大きな被害を受けてしまいます。それを防ぐための駆除作業も、私たちの重要な役割のひとつです。今日はみなさんにも、そのお手伝いをお願いできればと思っています」と、祝原さん。

ところが、ここまでなんとか持ちこたえていたお天気が、このタイミングでぐずつきはじめました。
窓の外には細かな雨が落ちはじめ、あたりはたちまち白い霧に包まれます。それでも、雨に濡れることもいとわず、約半数のみなさんがセイタカアワダチソウの駆除作業に参加。
自然公園財団が取り組む、大山固有の自然といのちを外来植物から守る活動に貢献しました。

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ひとりひとりが、いのちを未来へつないでいく

大山ナショナルパークセンターに戻っての振り返りの時間では、今日のイベントのなかで気づいたこと・感じたことをみんなで共有していきました。
「はじめて訪れた大山の自然を堪能できた」という感想を皮切りに、「身近にあるかわいい花だと思っていたものが、外来植物だと知って驚いた」「外来植物についての知識を増やして、周りの環境を少しでも改善していきたいと感じています」「また家族で大山を歩いてみたい」といった声が次々に上がります。

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ガイドと講師を務めてくれた祝原さんも「私たちだけでは、この美しい自然を守っていくことはできません。だからこそ、今日の経験をきっかけに、みなさんが少しでも大山のことや外来植物のことに思いを馳せてもらえたら嬉しいです」と穏やかに語りました。

先人から引き継いだ大山の豊かな自然を守るために、今日も汗をにじませながら、ひたむきに現場に立ち続ける自然公園財団鳥取支部のスタッフ。
そんな自然の守り手とともに、ブナの林を歩き、文化や歴史にふれ、外来植物と向き合う——。そんな時間を通じて、一つ一つのいのちのつながりを体感する、またとない一日となりました。

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自然のいのちを守る人たちを
SUBARUは応援します。
また、お客様に参画していただく活動を
今後も実施していきます。
今回参加が叶わなかったお客様も、
次の機会にぜひご参加ください。

パートナーシップについて

自然公園財団とのパートナーシップ
(大山事業地)

SUBARUは「クロストレック」を提供しています

SUBARU は大山における自然公園財団の活動に共感し、その日々の活動を支援するため、EyeSightやシンメトリカルAWDを搭載したパトロールカーを提供しています。
この車両は、大山・桝水高原の公園施設管理をはじめ、国立公園の特別保護区に侵入した外来植物の除去、公園内の動植物違法採取防止の啓発活動やパトロール、投棄ゴミの回収等に使用されます。

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