点検

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【6】タイヤの空気圧

走行前のタイヤが冷えているときに空車状態で、タイヤゲージを使用して点検します。
空気圧が不良の場合は標準空気圧に調整します。
標準空気圧は運転席ドア部付近に表示してあります。

警告

空気圧が低い状態で高速走行するとタイヤは極端に変形し、タイヤ自体の温度が急激に高くなります。タイヤ温度の急激な上昇は、タイヤの接地面にセパレー ション(剥離現象)が生じ、タイヤの破裂を引き起こす原因になります。その結果、車両のコントロールを失い、事故につながるおそれがあります。

アドバイス

タイヤの空気圧は、見ためではわかりづらいため、必ず空気圧ゲージで点検してください。

タイヤが温まっているときは約30kPa(0.3kgf/cm2)空気圧が高くなります。タイヤが冷えたときに再度、空気圧を点検・調整してください。

タイヤが冷えているときとは、車を3時間以上駐車しておくか、走行距離が1km以下の状態を意味します。

応急用スペアタイヤの空気圧は基準値より30kPa(0.3kgf/cm2)くらい高めに入れておき、使うときに調整してください。

タイヤ空気圧が適正でないと、操縦性能や乗り心地を悪化させるとともに、タイヤの偏摩耗や異常摩耗の原因となります。


〈空気圧が適正である場合〉
路面との接地性が良くハンドル操作が正確になります。車輪の抵抗が減るため燃料消費量が減少します。
〈空気圧が不足している場合〉
車輪の抵抗が増えるため燃料消費量が増加します。
〈空気圧が過大な場合〉
車の乗り心地が悪くなります。タイヤが路面の凹凸の影響を受けやすくなり、車両故障の原因になります。

【7】タイヤのき裂・破損

タイヤの接地面全周と両側面に、き裂や傷がないかを点検します。
また釘、金属片、異物が刺さったり、溝に石等がかみ込んでいないかも合わせて点検します。

【8】タイヤの溝の深さ

溝の深さはディプスゲージを使用したり、またはタイヤ接地面の摩耗限度表示(スリップサイン)が現れていないかを点検します。
摩耗限度表示は溝の深さが1.6mm 以下になると現れます。

アドバイス

摩耗限度表示(スリップサイン)が現れる前に新品タイヤに交換してください。摩耗限度を超えたタイヤで走行するとスリップ等思わぬ事故につながるおそれがあります。

新品タイヤと交換する際は4 本とも同一のサイズ・メーカー・銘柄、トレッドパターン(溝模様)を装着してください。異なるタイヤを装着すると操縦安定性が損なわれます。またAWD(4WD)車では駆動系部品を損傷することがあります。

【9】タイヤの異常摩擦

タイヤ全周にわたり片減り、局部摩耗、段付摩耗等の異状摩耗がないか点検します。

【10】灯火装置、方向指示器の汚れ、損傷

各ランプを作動させ、点灯・点滅の状態を点検します。また、レンズの汚れ、損傷等も併せて点検します。

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