海の青さに目を奪われる。
日本一細長い半島をたどり
四国最西端の岬まで。

レヴォーグで旅する愛媛県の旅

2022.08.05 | #51 Ehime Touring /Day1:DRIVE「佐田岬半島」

旅に出る前に、目的地の地図を眺めてみるのが好きだ。
地形という限られた情報は、細かい観光情報以上に想像をかきたてる。
愛媛県。
思っていたよりもずっと広い。隣接する香川県の3倍近くありそうだ。そして海岸線が長い。地図を指でたどりながら、想像の中で海沿いの道を愛車で走る。
小さな島々を横目に瀬戸内海を西に進み、九州に接近しながら太平洋方面へ南下。そこに、細い半島があった。四国から、まるでカブトムシの角のように細く突き出した半島。地図には「佐田岬半島」とあった。地図の上では頼りないほど細長く、海の上に突き出す桟橋のようにも見える。そこにはきっと、海と大地が交差する美しい景色があるのだろう。私は想像だけでなく、実際にその道を走りたくなった。
愛媛県 佐田岬半島 上空から見た半島の景色 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
想像は、あくまでも想像だった。
愛媛県は思っていたよりもずっと広く、その海は想像以上に青かった。松山を出発して佐田岬半島の付け根の八幡浜まで2時間弱、そこからようやく佐田岬半島に向かう国道197号線に入る。
地図上では海の中の一本道に見えた佐田岬半島は、実際には曲がりくねった山道だった。だが私は、視界を埋め尽くすほどの森のすぐ先に、青い海が広がっていることを知っている。窓を開けると車内は、潮の香りに包まれる。
愛媛県 佐田岬半島 山道を走るレヴォーグ | SUBARU グランドツーリングNIPPON
愛媛県 佐田岬半島の山道 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
国道197号線上に、佐田岬メロディーラインという看板が見えた。
遠くに潮騒が聞こえる。エンジン音の隙間に野鳥の鳴き声が響く。きっとこの道路に届くそんな音を指して、メロディーラインと名付けたのだろう。
さらに道路上には時折、タイヤと道路の摩擦音が特定の音楽を奏でるメロディー道路もある。足元から響く音楽を愉しみながら、車は岬の先端を目指す。
適度なワインディングと、目を癒す緑に包まれた道を30kmほど進んだ。時刻は昼食時だ。道中に「しらす食堂」というのぼりを見つけ、立ち寄ってみた。
港を目の前に臨む、爽やかな海景色の中、名物のしらす丼を味わう。漁港の街ならではの鮮度に驚く。海に来た、という感慨がますます深まった。食堂で尋ねてみると、ここからさらに10kmほどで半島の突端の佐田岬に着くという。
愛媛県 「しらす食堂」のしらす丼 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
道は行き違えないほど細くなる。小さな漁港の集落をいくつか越えて、ひらすら進む。カーブの先や木々の切れ間に、時折、海が開ける。その鮮やかな青さに目を奪われる。そして車はようやく、佐田岬の駐車場に到着した。
その爽快感は圧倒的だった。
フェンス一枚を隔てて、雄大な海が広がる。タンカーやフェリーがゆったりと行き来する。眼下を見れば、水底まで見通せる透明な海。これほど青く、これほど美しい海が日本にあったとは!
愛媛県 佐田岬の駐車場から見える瀬戸内海とレヴォーグ | SUBARU グランドツーリングNIPPON
愛媛県 佐田岬の裏手に見える瀬戸内海 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
この駐車場から1.8kmほど歩くと、岬の先端にある灯台まで行けるらしい。もちろん私は迷うこともなく、遊歩道へと歩き出す。ひんやりと涼しい道だった。峠を2つ越えて20分ほど歩くと、白い灯台が見えてきた。これが出発前から何度もその名を目にしてきた佐田岬灯台、今日のドライブの目的地だ。
裏手に回ると「四国最西端」の石碑があった。遠くまでやってきた事実を、改めて感じる。海を見ると遠くに霞んで九州が見えた。
愛媛県 佐田岬 四国最先端の石碑 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
愛媛県 佐田岬から望む九州 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
帰りは、来た道とは別のルートを選んだ。
行きよりもさらに細い山道だったが、道沿いには郵便局があり、民家があり、商店があり、学校がある。海沿いを駆け抜ける爽快感ではなく、現地の生活の中を通り抜けるような穏やかなドライブだった。漁港の街からは、夕食の支度の気配が漂ってきた。地元の生活の近くを通り抜ける。私はただの旅人だが、少しだけこの地に近づけた気がする。
愛媛県 瀬戸内海沿いを走るレヴォーグ(クリスタルホワイト・パール) | SUBARU グランドツーリングNIPPON
愛媛県 レヴォーグ(クリスタルホワイト・パール)とベンチで話す地元住人 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
八幡浜を過ぎる頃、太陽が沈みはじめた。
車を停めて、しばしその景色に見入る。思い返すのは、今日のドライブだ。
地図を見て思いを馳せ、実際に訪れて音や匂いを感じ、そして美しさに感動する。
旅の素晴らしさを凝縮したような一日だった。旅をして、運転をして、実際に体感しなければ得られない感動。だから私はこれからも、旅を続けるのだろう。
愛媛県 レヴォーグの窓から見える瀬戸内海の夕日 | SUBARU グランドツーリングNIPPON
愛媛県 夕日に佇むレヴォーグ(クリスタルホワイト・パール) | SUBARU グランドツーリングNIPPON
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