凍結、細道、峠道。
東野唯史さんがLEVORGで行く
走り慣れた諏訪の道と
改めて感じる車への願い。

レヴォーグで旅する大分県の旅

2023.3.3 | #85 Nagano Touring /Day1:SPECIAL「ReBuilding Center JAPAN」「小さな泊まれる廻舞台 mawari」「霧ヶ峰高原」

長野県諏訪市にある『ReBuilding Center JAPAN』。
広々とした店内に古材や古道具が並ぶこの店は、ただのリサイクルショップではありません。代表・東野唯史さんの言葉から見えてきたのは、古いものに潜む物語、再利用の可能性、そして未来を見据えた環境への思い。
東野さんはさまざまな思いを抱えながら車に乗り込み、解体現場から古材や古道具を“レスキュー”しに向かいます。
そんな東野さんがLEVORGのハンドルを握り、冬の諏訪を走ります。
飄々としたなかに、熱い思いを抱く東野さん。果たしてドライブの中でどんな言葉が語られるのでしょうか?

「安全性は、おせっかいなくらいが丁度良い」
子どもが生まれて変わった、車への想い。

待ち合わせの朝。
『ReBuilding Center JAPAN』、通称リビセンを訪れると、東野さんがまず店内を案内してくれました。広々とした店内に、所狭しと並ぶ古材。そこはまるで、古材のアミューズメントパークです。
そしてよく見ると、古材にはそれぞれ“レスキューナンバー”という番号が振られていました。なかにはどこで、どのように使われていたかを記したポップが添えられたものも。これがまず、リビセンがただのリサイクルショップではない理由。
東野さんやスタッフたちは解体の現場に赴き、古材を買い取ります。捨てられるはずだったものを、救い出す。文字通り“レスキュー”です。レスキューナンバーはデータベース化してサーバーに保存。いわば古材のトレーサビリティ。
「これで捨てられるまでの時間をまた伸ばすことができる」
と東野さん。
解体現場や家主さんから直接見聞きした木材の様子は、次に使用する人に伝えられます。長く大切にされた木に宿る思いや物語。従来、産地や材質でしか語れなかった木材に、物語という新たな価値を創出したのです。
ほかにもリビセンにはカフェやワークショップのスペース、さまざまな古道具など、見どころがいろいろ。一日たっぷり愉しめそうな場所です。
長野県 古材について話す『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さん | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

リビセンの一角にて。無数に並ぶ古材だが、それぞれに物語が詰まっている。

長野県 『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』2階 内観 | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

リビセンの2階には古道具がずらり。どれも大切に補修され、まだまだ使えるものばかり。

長野県 『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』の古材 | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

基本はB to Cで、DIY用に古材を求める客が中心。知識豊富なスタッフが相談にのってくれる。

リビセンからLEVORGに乗り込み、最初の目的地は諏訪湖を見下ろす高台にある宿『小さな泊まれる廻舞台 mawari』へ。
15分ほどの距離ですが、東野さんは感覚を確かめるように車を走らせます。
「ピラーが細くて傾斜しているからかな。視野がだいぶ広いですね。すごく乗りやすい」
それが日頃から車を運転し、古材のレスキューではトラックも運転するという東野さんの第一印象。
「それにキビキビとした走りも良いですね。アクセルのレスポンスが良いです」
と走りを愉しみながら目的地への道を進みます。
長野県 『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さん | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ
到着した『mawari』は、築170年の農村歌舞伎廻舞台をリノベーションした1日1組限定の宿。現家主が40年前にこの地に移築した建物を活用したいとの思いで、宿へと生まれ変わりました。そのリノベーションを担当したのは、東野さんのリビセンです。
そもそも農村歌舞伎とは、江戸時代から農民たちの娯楽のために演じられていた素人歌舞伎で、廻舞台はそれに使用された床面が回転するギミックを持つ舞台のこと。貴重な文化遺産でもある建物を未来に向けて活用することは、東野さんの理念と重なりました。
「まずはこの構造をどう保存するかに意味がありました。立派な松や庭石がある庭や、諏訪湖を見下ろす眺望もそう。大切に守られてきた建物を、どう残していくか」
いま、東野さんがうれしそうに案内する宿の中は、水回りや電気系統が整備されているものの、往年の面影をはっきりと感じられる風情ある空間。窓の向こうに広がる諏訪湖を眺めながら、またとない静かな時間を過ごすことができそうです。
長野県 『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さんとお店の前に停まるレヴォーグ(セラミックホワイト) | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

リビセンからLEVORGに乗り込む東野さん。次の目的地までは15分ほどの距離。

長野県 『小さな泊まれる廻舞台  mawari』と奥に見える諏訪湖 | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

『小さな泊まれる廻舞台 mawari』にて。江戸時代に建てられた廻舞台を、現家主が私財を投じて40年前にこの地に移築した。

長野県 『小さな泊まれる廻舞台  mawari』の内観を眺める『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さん | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

舞台を見通すため柱の代わりに吊り上げて支える構造。その開放的な空間を活かして一棟貸しの宿に生まれて変わった。

長野県 『小さな泊まれる廻舞台  mawari』から諏訪湖を眺める『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さん | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

諏訪湖を一望する眺望も、この宿の財産。

宿を後にし再びLEVORGに乗り込んだ東野さんは、もう少し走りを確かめるために霧ヶ峰方面にハンドルを切りました。
「先週も子どもと一緒にソリ遊びをしに行きました。少し走るだけで山も湖もあるのが魅力です」
東野さんは東京で経験を積んだ後に独立し、奥様とともに全国の現場に泊まり込んで店舗設計などの仕事をしていました。そして3ヶ月ほど長野県に滞在したときに体調がとてもよかったことから、2014年に移住して、この地にリビセンを立ち上げたといいます。その後、子どもも誕生し、車への考えも変わってきました。
「昔はかっこよさが一番でしたが、子どもが生まれて優先度の一位は安全性になりました。山と湖の間の狭い場所に人が集まる諏訪の道は細く坂道が多い。そして凍結もします。そういう慣れない道を走る上で、テクノロジーのアシストは心強い」
という東野さん。
子どもとのドライブのほか、現在は東京への出張で長距離を走る機会も多いため、安全性が何より大切なのだといいます。
「ブレーキやハンドルのアシストもそうですし、さまざまなアラートで知らせてくれるのもそう。安全性に関してはおせっかいなくらいで丁度良いと思います」
つづら折りのカーブが続く霧ヶ峰高原への道LEVORGへの信頼をさらに深めた様子でした。
「いつかハンドルを握らなくても良い時代も来るんでしょうね」
LEVORGに搭載されたテクノロジーに触れながら、そう話す東野さん。そして、自身の生活に重ね合わせながら続けます。
「それでも運転する人の技術は大切にしたい。たとえばものづくりの世界は3Dプリンターなどの発展で、職人の技がなくても家が建つ時代。しかしそれで技術が失われてしまえば、人は逆に自由ではなくなってしまう。運転も同様に、どういう仕組みであるかを理解した上で、便利な技術を選択することでテクノロジーはより有効に活用できるはず。そしてSUBARUにはそういう選択の幅がある気がします」
それは古材やリノベーションを生業とする東野さんらしい視点。ただ古いものが素晴らしいという懐古主義ではなく、便利なものを取り入れつつ、失ってはならないものを自らの手で守る。そんな揺るぎない思いが、東野さん、そしてリビセンの“らしさ”の根幹をなしているでしょう。
長野県 霧ヶ峰高原へ向かう峠道を走るレヴォーグ(セラミックホワイト) | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

霧ヶ峰高原へ向かう峠道。東野さんはスポーツモードで軽快な走りを愉しんだ。

長野県 雪で積もった霧ヶ峰高原の一面 | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

近年は雪が少ないというが、それでも高原周辺は一面の銀世界。

長野県 レヴォーグを運転する『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さん | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

LEVORGの先端技術を通して、テクノロジーとアナログの共存を改めて感じたという東野さん。

PROFILE
長野県 『ReBuilding Center JAPAN(リビセン)』代表 東野唯史さんの顔写真 | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

東野唯史

1984年生まれ。大学卒業後に展示会のブース設計を手掛ける会社で経験を積み、独立。その後、奥様の華南子さんとともに空間設計、店舗デザインのユニットを立ち上げる。2015年、ポートランドで『ReBuilding center』に出合い感銘を受け、2016年、古材を通して環境保護や豊かな生活を実現を目指し長野県諏訪市に『ReBuilding Center Japan』を立ち上げる。

試乗したLEVORG

STI Sport R EX

アイサイトX搭載。
2.4L直噴ターボエンジンを搭載し、走りの性能をさらに高めたハイパフォーマンスモデル。

大分県 レヴォーグ(セラミックホワイト) | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

SPEC

カラー
  • セラミックホワイト
搭載機能
  • アイサイトX搭載
  • 電子制御ダンパー装備
  • 2.4L DOHC 直噴ターボエンジン装備
  • 18インチアルミホイール

WEBで簡単、
見積シミュレーション

石川県 レヴォーグ(セラミックホワイト) | SUBARU グランドツーリングNIPPON | SUBARU | レヴォーグ

DATA

ReBuilding Center JAPAN
住所:長野県諏訪市小和田3-8
電話:0266-78-8967
URL:https://rebuildingcenter.jp/
小さな泊まれる廻舞台 mawari
住所:長野県岡谷市湊5-247-1
URL:airbnb.com/h/mawari-stay

DATA

菅平高原ファミリーオートキャンプ場
住所:長野県上田市菅平高原1223-2767
TEL:0268-74-2408
URL:http://sugadaira.camp/
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